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ジョンヒョンが自 殺を図ったと聞いた時は目の前が真っ暗になった。
慌てて病院へ駆けつけ、メンバーの顔を見て、自然と涙が溢れて。
すぐに報道されたし、有ること無いことが憶測で広まっていく。
それでも、ジョンヒョンは生きていた。
運ばれた時だって、今だって。
たくさんの、管に繋がれながら、迷っているのだろう。
目を覚ますべきか、全てを放棄すべきか。
甘えるならば帰ってきて欲しい。
時間がかかっても、また、共に歌いたい。
自分のせいで沢山の迷惑をかけた。
自分が頼りないから、ジョンヒョンが塞ぎこんでしまった。
信号はたくさん出ていたのに、大事にしなかったのは、自分で、メンバーで、スタッフで、家族で。
このまま眠らせてやるのが正解かと短い時間の中でたくさん悩んだ結果、僕は君を終わらせる事にする。
正式に死亡のニュースが伝えられ、葬式の喪主にまでなった僕を、目が覚めた後に馬鹿だと笑ってくれ。
もう、ジョンヒョンが人前で、僕の隣で、メンバーと共に歌うことは出来ないけれど、一人の人間としてのジョンヒョンだけでも救いたかった。
たくさん、迷惑をかけたね。
心配をかけたね。心がとても苦しかったね。
お疲れ様。
そうして、僕が終わらせるから。
メンバーからの反対はあった。
悲しむファンの為にも正直な報道、解散、脱退、そういった選択肢が無かった訳では無いけれど。
それじゃ、きっと、また同じことを繰り返すと思ったから。
ほとんど、独断だったけれど。
会うことも最後かもしれない。
声を聞くことは出来ないかもしれない。
愛してると伝えることも、ありがとうを伝えることも、泣きじゃくる君を支えることも、抱きしめることも。
それでも、救われて欲しい。
そのために、君が目覚める前に、全力を尽くすから。
捨てるわけじゃない。
どこまでも持っていくから、いつか、気が向いたら取りに来て欲しい。
秘密裏に僕たちは繋がれると思う。
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作者名：ヨシハラ。 | 作成日時：2019年10月16日 0時
