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見つけたさっきの女の子。
隣の子にピッタリとくっついているけれど、しっかり目を見て聞いた、「だれがすき？」は伝わらなかったようだ。
バックステージでジョンヒョニヒョンにその事を伝えると、そう、と冷たい反応。
気になってるくせに。ツンデレなんだから。
近くで見ても綺麗だった。
ヒョンが興味無いなら、ボクのファンになってもらってもいいよね？
何度も通って、手を振って、ウインクして。
周りに書いてある言葉を読んで全部答えたと思うけど。
このボクが、いるのに、全く無関心ってなに？
もしかしてお隣の彼女と付き合ってるの？
「‘’アピりすぎでしょ。”」
ミノとテミンがにやり顔。
「‘’俺も行きたいのにキボムがずっと居るし。”」
「‘’ぼくも行きたい！って事で、ヒョンは行っちゃダメだよ。”」
可愛い顔して、腕を組むふたり。
はいはい、ボクに無理なんだからふたりにいけるわけ無いでしょ、と軽くあしらった。
宣言通りふたりもグイグイ彼女に迫っていってて。
軽いカモフラージュしてるけど、絶対後からなにか書かれるやつだ。
もっと上手くやらないと。
睨んでみてもお構いなしのふたりに割って入って手を振るジンギヒョン。
あなた一番ファンサとか、しないくせに！
三人に目がハートな周りのファンたちを他所に若干迷惑そうな彼女の顔がちょっと面白い。
やっぱりダメじゃん、と帰ってくる三人を鼻で笑ってると、口角を上げて近づく男が一人。
しゃがみ込んで、歌いながら指さす先にはもちろん彼女のキョトン顔。
手を伸ばせば届くけれど、それはアイドルしてご法度な気もするし。
まぁ、そんな事は構わない人ですよね、知ってた。
ヒョンは迷わず手を伸ばして、ペンライトを握る彼女の手を握る。
するっと奪い取ったライトに手を伸ばす彼女。
ギャーっと悲鳴にも近い歓声があがって、隣の女の子に揺すぶられている。
コソコソとなにか耳打ちしてるものの、何も答えて貰えなかったようで不機嫌な顔に笑っているとばちっと視線が合った。
力強い眼差しから逃げるように思わず逸らしてしまう。
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作者名：ヨシハラ。 | 作成日時：2019年10月16日 0時
