君と、ふわふわ。

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「っう、わあ！」


ひっくり返りそうになる雛子。

しかし、瞬時に脳裏をかすった危険信号。


パソコンの電源を落とそうと思ったが時間的な余裕はなく、泡食ってディスプレイを両手で隠した。


明らさまに隠されるとおもしろくない。


航輔は肩で雛子を軽く押し退けてディスプレイを覗き込んだ。



「どいてみ。」




「…何これ笑」

「え。ひな、まさか高校行かないで就職する気なの？」


正社員募集の情報画面。

就活閲覧履歴に航輔は目を丸くする。唖然。

くしゃっと雛子の心が潰れた。


ーーーーもうバレた。


「.....うぅっ........」



雛子の様子を見る限り本気だったらしい。


驚きを隠せない航輔。



静かに駆け巡る思考。


「マジかーーーー....」

「...つか？みんなが当然みたいに“どこの高校を狙おうか”どーこー騒いでる中で、お前独りが“就職”を選ぶとか普通じゃないよね?何か特別な理由でもあんの?」

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