神風家 (ページ6)

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ちょっと待って！注意するの遅くない!?
今は、喋ってなかったよね？唐揚げ口に入れただけだもん！可笑しくない？

と思って、同意を求める様に、隣の翔ちゃんを見ると、"ん？"って顔をされた

うわーっ翔ちゃんも、双子の弟の俺じゃなくて、潤と和の味方するんだ!!
冗談に思えなくなってくるじゃんか！誰も俺の味方居ないんだ･･･

そう思って暗くなって、俯いてると、"潤達、雅兄の事苛め過ぎだぞ"と優しく言うさとちゃん
その言葉にﾊﾞｯと顔を上げて、さとちゃんを見ると、ふにゃっと微笑んでくれた
それを見て、思わず席を立って、さとちゃんに抱き付いた俺
鬱陶しがられる事も無く、されるがままのさとちゃん

あー俺、さとちゃんだけが、味方でも良いや

なんて思いに浸っていると、いきなり後ろに引っ張られて尻餅をついた
余りの急な事で、状況が掴めない俺は、"何、何？"とｷｮﾛｷｮﾛ周りを見た
すると、今の今まで、俺が抱き着いてた筈のさとちゃんの隣に和が居て
"あ和にさとちゃんから、離されたんだ"と何故か冷静になってる自分が居て、ﾎﾟｶｰﾝと見てると
"勝手に、僕の智兄に抱き着かないで下さいよ"と言われて、"何でさとちゃんが、和のなの？"って聞こうとしたら
俺の味方をしてくれなかった唯一の兄の翔ちゃんが、"いい加減、話戻そうか"と苦笑いしながら言った
ふざけてる場合じゃないと、直感で感じて席に戻ると、"智くんが言ったように、俺達と潤達修学旅行が、被ってるんだよね"と話す翔ちゃん
それを、"うん"と頷き静かに聞くさとちゃん

S「智くんが、帰ってくる前に話してたのは、今までになかった事だから、俺達の誰かが、1人休むって事になってたんだけど、智くんは、誰と居た方が良い？」

s「･･････皆、行って来て良いけど？」

「「「「えっ!?」」」」
と、さとちゃんの答えに驚く俺達
だって、予想してなかった答えだったし誰か1人を選ぶだろうと勝手に考えてたから
それに、これで、名前を言われたら、堂々と休める上に他の兄弟が、居ない間さとちゃんと2人きりなんて考えてたから