神風家 (ページ3)

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だから、こうして自分が、休むから他の兄弟は、修学旅行を楽しんで来いと言っているのだ
だが、休むと言うのは、居ても行くよと言うのが、誰も居なくて、収拾がつかないのだ

いつもは、ﾍﾀﾚな翔兄も今日は、智くんの為なら頑張るから！って言って食い下がってくるし
雅兄は、距離感が掴めずに大声で話すが、何時もなら俺達に譲ってくれるんだけど、今回は、譲ってくれないし
和は、何かと言って末っ子だからと言い、智兄にくっ付いてるから、僕が良いんですよと言ってるし
何が良いのかｻｯﾊﾟﾘ分かんないけど、俺だって譲る気無いし！

そもそも、翔兄頑張るって言っても、麦茶しか沸かせないのに何を頑張るんだよ！
それに、雅兄と居たら智兄が、片付けしないといけなくなるだろう！
和は、何でも器用に出来るけど、絶対片付けしないだろうし、料理もしないだろう！
だったら、俺が残るべきだろう！智兄の為でもあるけど、俺ほぼ毎日やってるから手慣れてるし！
どの兄弟よりも役に立てる自信があるんだけど!!

と頭で言いたい事を纏めて、"さあ！声に出そう！"とした時に、ﾘﾋﾞﾝｸﾞの扉が開かれ、"ただいまー"と言い
顔を出して、"着替えてくるわ"と言って自室に行った智兄を見て
俺達は、一斉に壁にかけてある時計を見る

すると、短針が、8の所を指していて俺達は、慌てて晩飯の準備をし始めた