神風家 (ページ16)

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とそう思った時には、口は、動いていて、無意識に"潤達の顔見たいから切る前に、ﾃﾚﾋﾞ電話にして"と言っていた
それを、聞いた潤は、"え？分かった"と少し驚いてだけど、ﾃﾚﾋﾞ電話にしてくれて
朝ぶりに4人の顔を見る事が出来た

画面に映る4人は、本当に楽しそうで笑ってる
それにつられて笑うおいら
よし、後約3日頑張ろう
と小さく決意をして、"皆に迷惑かけない様に楽しんでね帰ってくるの待ってるから"と笑顔で言えば
何故か鼻を両手で覆う翔兄に、雅兄の左肩をﾊﾞｼﾊﾞｼ叩く和に
"ちょ、和痛い!!"と言いながらも笑顔で、"ありがとう待っててねっ！"と手を振ってくれる雅兄に
"今のは、ちょっとﾔﾊﾞかった"と言う潤
その様子を見て、"翔兄、大丈夫？" "和、雅兄痛がってるから止めてあげて！"
"うん待ってる！"と雅兄に返して潤に何がﾔﾊﾞかったの？と言いたかったけど、どうやら先生が見回りに来たみたいで
慌てだす4人に笑いながら、"ﾊﾞﾚない様に頑張ってねお休み！"と言うと
"え!? もう、切っちゃうの？早くない？"と言う翔兄を無視して切った

朝は、あんなに寂しいって思ってたのに、声を聞いて顔を見たらそんな気持ちも無くなっていて
簡単に晩飯を済ませて、風呂にも入ったおいらは、急に絵を描きたくなったから、急いで自室に行き描いた

そして、約3日欠かさずに電話は、掛かってくるし切る前には、"待ってる"と"お休み"を言わないと、切ったら駄目なんて言われたり
電話する毎に智の隈が、酷くなっていて心配になって修学旅行どころじゃなくなったのは、言うまでもなく
帰って来て、急いで智の部屋に行けば、そこには、大きなｷｬﾝﾊﾞｽに翔、雅紀、潤、和の笑ってる姿が、描かれていて
その前では、智が、幸せそうに寝ていた