神風家 (ページ2)

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それは、偶然重なってしまった学校行事を知らせるﾌﾟﾘﾝﾄだった

家に帰って、"さて、飯を作ろうか"なんて考えながらﾘﾋﾞﾝｸﾞに行けば
何でか3人が机に集まってﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言っている
因みに3人って言うのは、長男の翔兄、次男の雅兄、五男の和だ
不思議に思い小さくも、"ただいま"と言い近づけば
俺が、近づいた事に気づかないらしく、何かのﾌﾟﾘﾝﾄ2枚を見てるみたいだ

「3人で何見てんの？」

出来るだけ驚かさない様に普段の音量で声をかけたら
お化けが出たのかと、言いたい程雅兄に、"うわぁぁぁぁ"と叫ばれ
余りの五月蝿さに耳を塞いだら、俺を見て、"あれ？潤じゃんお帰り"と言われたので
少々不機嫌になりながら、"ただいま"と素直に言うと、苦笑した翔兄と雅兄の頭を加減無しに叩き
"耳元で叫ぶなや!! 鼓膜が破れたらどうすんだよ!!"と怒鳴った和も、俺に気付いたみたいで

S「潤、お帰り」

K「潤くん、お帰りなさい今日は、ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞですか？」

「ただいまﾊﾝﾊﾞｰｸﾞ一昨日食べただろ」

何かと言っては、ﾊﾝﾊﾞｰｸﾞと言う和に少し呆れながら何を見ていたのかと聞く
すると、待っていましたとでも言うかの様に雅兄が、"あのね、あのね！"と言いながら
俺にも2枚のﾌﾟﾘﾝﾄを見せて言った

M「これ見て、俺達と潤達の修学旅行の日にちが同じなんだよ！
しかも、3泊4日ってのも一緒なんだよ！凄くない？ねぇ、凄くない!?」

K「言う所そこじゃねぇよ！智兄が1人になるって言う話をしてただろうがよ!!」

和にそう言われ、また、叩かれる雅兄は、"あ、そうだったね"と言い"あれ？でも、頭叩かなくて良くない？"と思いついたように言った
相変わらずの雅兄に呆れながら、苦笑してると迎えの言葉以降喋ってない翔兄が、口を開いた

S「流石に1人は、寂しいと思うんだよねだから、俺休もうかなって思ってるんだ

K「いやいや翔兄が休んでも、智兄の仕事が増えるだけでしょう僕が休むので翔兄は、行って来て良いですよ」

M「えぇーそれだったら俺が休むよ！偶には、さとちゃんと居たいもん！」

「良いよ皆行ってきなよ俺が智兄の面倒看てるから」

何かと言って俺達は、真ん中の智兄が大好きで、片時も離れたくないから
修学旅行は、楽しみにしていたが、智兄を1人にしてまで行きたい訳では、ないのだ