クリスマスをキミと'18 (ページ6)

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purple 05 ページ6

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「おわっったー！」

溢れそうな好きをなんとか抑えて、数十分。

「お疲れ、笑」

「ありがとうございました、風磨先生」

「もう暗いから、気をつけて帰れよ」

にこっと笑って教室を出ていこうとする風磨先生。

…って、あれ。

「風磨先生、何か用あったんじゃ、」

「…あー、」

「？」

何かを迷うように、目線を泳がせる風磨先生。
すると、今度は私を見て、

「これ、Aに、」

差し出されたのは、かわいいイヤリング。

「…え、？」

「クリスマスだし、いつも俺のとこで勉強してるし、補習頑張ってるし、ご褒美、的な？」

「…うそ、」

「気に入らなかったら全然捨てていいから」

「ううん、っ、」

あまりにも嬉しくて、全然喋れない。
嬉しくて、この気持ちをはやく風磨先生に伝えたいのに、何も言葉が出てこない。

「気に入ってくれたみたいで、笑」

「めっちゃかわいい、ありがとう風磨先生、っ！」

「良かった、迷った甲斐があったわ」

迷った、…私のために、？風磨先生が？
あぁ、もう。幸せすぎて、頬がゆるゆる。

そんな私を見て笑ってくれる風磨先生がやっぱり大好きで、

まだ今は伝えられないけど、いつか風磨先生に似合う人になって言いに行くんだ。

このイヤリングをつけて。

______Fin.