クリスマスをキミと'18 (ページ27)

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「やば、」

思わず口に出てしまうほど。
最後の最後で、ミス発覚。
直してたら6時になんて終われないけど、仕事だから放置するわけにはいかない。

デスクで焦っていると、健人くんがそれに気づいたみたいで、

「急いで直そう、俺も手伝う。この後予定ないやつもちょっと手伝ってくれないか」

そうやって、いち早く私の失敗をカバーしくれようとするの、本当にかっこよくて、涙が出てきそうで、
クリスマスなのに残ってくれた同僚に謝りながら、急いで作業した。

「ほんっとうにありがとうございました！」

「気にしないで、明日コーヒー奢ってもらうし」

「私もー！」

「もちろん、全員分奢らせてください、笑」

やったー、と笑う同僚たちが次々に職場を後にして、残ったのは私と健人くんだけ。

時刻は7時。

「ごめんなさい、健人くん。予約の時間…」

「大丈夫。Aが焦り始めたくらいに予約ズラしといた」

「…さすが、」

「俺を誰だと思ってんの？」

「けんとくん」

「ははっ」

私より背の高い健人くんをちらっと見ると、歯を見せて笑っていて、あぁすきだ、と素直に思った。

行こっか、と優しく手を引いてくれて
社内だよ、なんてつまらないことを言おうとしたけど、私からぎゅっと握った手に力を込めた。

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