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blue 03 ページ26
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「おはようございます！」
「あぁ、おはよう」
また今日も、いつもと同じ1日が始まるけど、私はいつもより少しテンションが高い。
課長、というか健人くんはいつもと同じだけど。
課長席に座ってパソコンを立ち上げる健人くんを見つめると、ばちっと目が合って、
ふふっと微笑むと、しごと、と口パクされた。
こんなやりとりがくすぐったくて、また私は頬を緩ませるけど、健人くんはそうでもないみたい。
不安なんてこれ以上感じたくないのに、今日はこんなに楽しみにしてる日なのに、
一瞬、心がくもった。
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あっという間に午後5時、年末のこの時期定時に帰れる人は少数で、私はその中に入れない人。
あと少し、作った資料の確認とコピーをしたら終われそうだけど、課長はどうなんだろう。
「A、これも一緒にコピーお願いできるか。」
ふいに声をかけられ、少し驚いて振り返ると、課長の手には資料と付箋。
「あ、はい！何部ですか？」
「20でいい。頼むな」
「はい」
付箋には、彼の字で《6時には終われそう？》と。
健人くんにうん、と大きく頷くと、健人くんも頷き返してくれて
それだけで、資料を確認するスピードがあがったような気がした。
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作者名：な な 。 | 作成日時：2018年12月16日 21時
