blue 01 ページ24
.
「おはようございます」
「おはよう」
コーヒーを淹れ、課長の席に置きつつ声をかける。
ちらっと私を見るけど、それだけ。
仕事モードの彼は休日出勤でもスーツをビシッと着こなしてネクタイを締めてて、素っ気ないけどカッコイイ。
私は日曜なのに出勤している他の人のデスクにもコーヒーを置いて、おはようございますと挨拶をして
自分のデスクに戻って仕事を始める準備をする。
ふとカレンダーを見ると、今日は12月23日。
もう年末かと、クリスマスか、とカレンダーのサンタのイラストを見て思った。
クリスマスの予定は、まだ立ててない。
付き合って3年、毎回イベント事は健人くんから誘ってくれてるのに今回はまだ何も言われてなくて、
でも私から誘うなんてこと、控えめに育ってしまった私には出来そうもないし、
不安、
こんな不安、どこかへいってしまえ。
そう願ってみるけど、パソコンに向かう彼を見ると胸がきゅっと締めつけられるから、まだこの不安は私を追いかけてきそうで。
それを振り払いたくて、私もパソコンに向かった。
.
92人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:な な 。 | 作成日時:2018年12月16日 21時