今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:23,547 hit
小｜中｜大
green 05 ページ17
.
「ねぇA、タピオカ残りすぎじゃない？笑」
「いいの、あとでまとめて飲むから」
「独特だね」
ベンチで座りつつ、笑い合う。
この空間、好きだな、なんて。
「…先輩のこと、大丈夫だった？」
「あー、うん、まぁ。」
ズーッとタピオカを吸って声のトーンが下がった聡の話を聞く。
「ねぇ。」
「ん？」
「…俺なら叶うよ。」
なんて、柄にもなく真面目な瞳で私を見るから、
「俺のこと、好きになればいいのに」
なんて、聡らしくない言葉を私に投げかけるから、
揺れ動いた心はもう、完全に聡の方を向いていて
しっくりくるとかこないとか、わかるとかわからないとか、そんなの関係なくて、
………ただ、私は、聡のことが好きで。
「…もう、好きだよ、聡のこと」
空になったタピオカのカップを握りしめて、思い切って言ってみると聡はとても驚いたような顔をしていて
「…うそ、」
「ほんと、」
そして、嬉しそうに笑って
「やば、」
と一言呟いて。
タイミング良く目の前で輝き始めた大きなクリスマスツリーに、また2人で笑いあった。
______Fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：な な 。 | 作成日時：2018年12月16日 21時
