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green 04 ページ16
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ペンケースを買いに雑貨屋さんに行くと、
そこに先輩が居た。彼女さんと一緒。
「A、違うとこ行く？」
「ううん、平気。大丈夫だよ」
その光景に私がショックを受けたと思ったのか、
できるだけ、視界に入らないようにしてくれてる、ぽい。
そういうとこ、なのかな。
「あっ、これかわいい！見て聡！」
「いいじゃん、かわいいそれ！」
だよね、と満足顔をした時、
「…あれ、松島？Aもいんじゃん！」
聡が必死に隠してくれてた先輩、空気読めずに登場、
いや、いいんだけど、後輩思いだし、
でも、聡の努力が水の泡、ていうか。ほら、聡も気まずそうな顔してる。
「じゃあ、俺もう行くわ！」
「はい、じゃあまた！」
彼女さんに呼ばれて行った先輩を見送ると、聡はまた気まずそうに私を見た。
「ねぇ、笑」
「だって、辛くない？」
「大丈夫だってば、笑」
そんな心配してくれる聡が、私はもっとアレ、だったり。
あぁ、やっぱり、そうなのかな。
かわいいと言ったペンケースを買って、ふらっとタピオカのお店に入って、当たり前のように私の分まで払ってくれた聡を見つめて、また心臓がぎゅっとなった。
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作者名：な な 。 | 作成日時：2018年12月16日 21時
