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purple 01 ページ2
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「あぁ〜っ」
今、さっき、手に持った、紙切れを見て、嘆く、私。
「静かにな〜」
涼しい顔して笑ってる、先生。
AA、期末テスト数学 29点。
ありえない。あんっなに勉強したのに。
数学85点でしたよ、って風磨先生にドヤ顔するつもりだったのに。
やられた〜、風磨先生に気を取られすぎて勉強した分頭に入ってなかったんだ。
よし、これは風磨先生のせいだ。うん。
「赤点の人冬休み補習だからな」
………自分の持つ紙切れをもう一度ちらっと見る。
何回見ても29。92にならないかと何度目を凝らして見ても、29。
…赤点じゃん。…補習じゃん。
じゃあ、と無駄に爽やかにテスト解説を始める先生に腹が立つ。
わかんないよ、29点にもわかるように説明してよ、なんて思っているといつの間にか号令がかかる時間。
ほっぺにはセーターの跡がくっきりついていて、帰り際先生に睨まれたけど、気にしない。
だってこの後は、毎日このために学校来てると言っても過言ではない恒例行事。
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「せーんせ、っ」
「おー、」
「今日もおじゃましてていいですか？」
「嫌っつっても居るだろ、笑」
「さすが風磨先生、よく分かってますね」
「だろ？」
ぷっと吹き出して笑うと、風磨先生の笑った顔がかわいくて、キュンとしてしまった。
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作者名：な な 。 | 作成日時：2018年12月16日 21時
