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「風磨くん、こっち見ないでいいから聞いて」
唐突に、Aさんが話し始める。
Aさんも、少なからずこの別れを悲しいと思ってくれてるのかな。
もうそうだとしたら、それ以上に幸せなことなんてない。
「最初、風磨くんが誘ってくれなかったら私、ずっとあの人とのことで悩んでばっかだったと思う。
もしかしたら、離婚してたかも。笑
……離婚はいいすぎだったけど、ほんと、風磨くんのおかげでいろんな事に気づけた
ありがとう。」
Aさんが気づいてしまったことは
俺にとって気づいて欲しくなかったことだけど
それでAさんが幸せなら、俺はそれでいい。
「俺はなんもしてないよ、」
そう言って、Aさんの反応を待たずに、寝たフリをした。
Aさんは何か言いたげだったけど
夜が明けたら、お別れだ。
それまでに、少しでもAさんを感じていたくて
寝ぼけたせいにして、ギュッとAさんを抱きしめながら
俺はいつの間にか、眠っていた。
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な な 。(プロフ) - クンミンさん» クンミンさん、毎度コメントありがとうございます!また、私の作品から色々感じとってもらえて嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします! (2017年3月14日 18時) (レス) id: 6627164075 (このIDを非表示/違反報告)
クンミン(プロフ) - 巣に近いような風磨くんが描かれていて切ないんだけどキュンとした。人との距離感を大事に思うであろう風磨くんの思い恋。良かったです(´ー`) (2017年3月12日 23時) (レス) id: 1f2e7aa42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な な 。 | 作成日時:2017年1月18日 19時