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「いただきます、」
「いただきます、」
こうしてると、本物の恋人同士みたいだね
喉まででかけたそのフレーズを飲み込んで
「おいしいね」
なんて、ありきたりな感想を言う。
「自画自賛?」
「Aさんと一緒に作ったからだよ」
「私のおかげだ」
「そうそう」
今日のAさんは
俺の前で以前より綺麗に笑う気がする。
それでも、部長に向ける笑顔とは程遠いけど。
俺の前でも綺麗に笑えるのは
やっぱり、部長との仲が深まったからで。
それを言われなくともわかってしまう俺は
やっぱりAさんが大好きで
「私、料理上手いのかも」
「コーヒー淹れるのも上手いしね」
「それ料理と関係なくない?笑」
「あるよ、多分」
「無責任だなぁ、笑」
「ん、このスープうまっ」
「あ、話逸らした」
そうだよ、無責任だよ、俺は。
それを自覚するのが嫌で
Aさんが作った美味しいスープを一気に飲み干す。
「ほんとだ、おいしい」
「でしょ?」
「これ、私が作ったんだからね
なんで風磨くんがドヤ顔してんの」
「美味しいの発見したの俺だし」
「意味わかんない、笑」
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な な 。(プロフ) - クンミンさん» クンミンさん、毎度コメントありがとうございます!また、私の作品から色々感じとってもらえて嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします! (2017年3月14日 18時) (レス) id: 6627164075 (このIDを非表示/違反報告)
クンミン(プロフ) - 巣に近いような風磨くんが描かれていて切ないんだけどキュンとした。人との距離感を大事に思うであろう風磨くんの思い恋。良かったです(´ー`) (2017年3月12日 23時) (レス) id: 1f2e7aa42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な な 。 | 作成日時:2017年1月18日 19時