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ごめん、と一言残して電話に出るAさん。
なんか、邪魔された感。
「……え?」
横から、電話に出るAさんを見ると
それこそ、時が止まったように、固まった。
「……はい、はい
すぐ、すぐ行きます」
それで電話を切ったAさん。
「どうかした?」
さっきの表情と、最後の言葉が気になって、
声をかける。
「ふうまく、…ごめ、帰る、」
「え?Aさん?」
固まった表情のまま、目にうっすら涙を浮かべて
頼りない声で、そう言う。
無言で服を着て、財布とスマホを持って玄関に向かう。
「ちょ、Aさん?どうしたの?」
「あの人が…っ、」
俺の問いかけに答える、というか独り言のような感じで、部長の名前を呼ぶAさん。
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愛って、こういうことなのかな、?
さっきまで、俺と笑いあってたのに
たった1本の電話で、あっけなく俺の元を立ち去る。
Aさんの飲んだ缶ビールを見つめながら、
そう思った。
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な な 。(プロフ) - クンミンさん» クンミンさん、毎度コメントありがとうございます!また、私の作品から色々感じとってもらえて嬉しい限りです!これからもよろしくお願いします! (2017年3月14日 18時) (レス) id: 6627164075 (このIDを非表示/違反報告)
クンミン(プロフ) - 巣に近いような風磨くんが描かれていて切ないんだけどキュンとした。人との距離感を大事に思うであろう風磨くんの思い恋。良かったです(´ー`) (2017年3月12日 23時) (レス) id: 1f2e7aa42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な な 。 | 作成日時:2017年1月18日 19時