林檎が十七個 ページ22
「ねぇ、フェーヂャ」
ド「何ですか?ルノワール」
「何か、変な感じ…しない?」
ド「変な感じ…ですか。」
「うん。誰かに見られてる様な…」
ド「……」
「フェーヂャ?」
ド「確かに。そうかも知れませんね。」
「気の所為、かな?」
ド「どうでしょう。若しかしたら、君のお仲間かも知れませんね。」
「っ?!」
ド「否、どうでしょうかね?」
「そんな訳…」
ド「ま、それもそうですね。」
呆気なく選択肢を切られ、小さく俯いた。
「ねぇ、これからどうするの??」
ド「どうするの、とは?」
「何処へ行くの?」
ド「…そうですねぇ、外国へ行きましょうか。」
「…そっか。」
ド「ヨコハマから離れるのは、寂しいですか?」
「…否、露西亜に帰りたい、よ。」
精一杯の笑顔を浮かべ、紅茶を一口。
ド「そうですか。」
フェーヂャもニコリと微笑み、空を見た。
ド「そろそろ潮時ですか。(ボソッ)」
「??何か云った?」
ド「いえ。…そろそろ戻りましょう。」
「嗚呼。うん…」
折角の外だったのに、もう終わりか。
『コツコツコツ』
テラスから出ようとした。その瞬間。
?「やぁ、良いカフェだね。」
「⁈_________太宰さん?!」
太「久し振り。Aちゃん。」
ド「…どうして…」
『ガリッ』
フェーヂャが指を齧る。
すると、太宰さんの隣に座っている人の顔が新聞から、ちらりと見えた。
フ「久しいな、鼠」
ド「…
「フェー、ヂャ?」
ド「どうやら、お別れの様ですね。」
「何云ってるの?」
『ジャキッ』
「!」
気付くと、周囲は武装した隊員で囲まれて居た。
?「妙な動きがあったら、即射殺します。」
そんな声が後ろから聞こえた。
ド「…えぇ。判りました。行きましょう」
グラリグラリと視線が歪む。
「ま…っ」
『ドサッ』
其処で私の意識は飛んで行った。
88人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪華 - 栢山さん» ありがとうございます!好みに合って良かったです (2018年3月26日 20時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
栢山 - 闇があるので、とても私好みです(^-^;。 (2018年3月26日 18時) (レス) id: 015d78937e (このIDを非表示/違反報告)
青空ピース - みささん» ご観覧ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月22日 8時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
みさ - ドストさん推しなのでうれしいです!! 設定めっちゃ好みだし、これからも更新頑張ってください! (2018年3月22日 2時) (レス) id: 2aabce13b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青空ピース | 作成日時:2018年3月4日 19時