病気 (ページ10)

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タヨレヨページ10

八乙女side

マネージャーが病室から出てって中には9人だけになった。

誰も話す人はいなくて、ただただ沈黙だけが流れた。

俺がしゃべらなくちゃ、、、

口を開こうとしたそのとき、

有「ごめん、みんな。迷惑かけちゃって、俺頑張って早く治すから。ほんとごめんな。
　ほんと、ほんと、ごめん、ごめ、、、ん、、グスッ」

大ちゃんがしゃべり始めたと思ったら、急に泣き始めた。

山「大ちゃん、俺らは大丈夫だから今は治すことだけ考えて。
　迷惑とか、そういうの今は考えなくていいから。」

山田の声に俺らは頷いた。

「大ちゃんがいないんじゃ、ＳＨＥＲＲＹさんもさびしいだろうなぁ。お前、戻ってきた時
　いじり倒してやるからな。早く帰って来いよ。」

俺は場を和ませようと少し冗談を入れた。

有「うん。ありがとう。」

大ちゃんが涙を拭きながら笑った。

知「でも、ヒカバカだからすぐ忘れちゃうよ。もしかしたら、明日には忘れてるかもよ。」

中「確かに。ｗ」

「おいっ」

「「あはは」」

みんなが笑った。

とても久しぶりに笑った気がした。

とても久しぶりに心から笑った気がした。

でも、あれから大ちゃんは、

一度も心から笑ってくれることは、

無かった。