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私の呪装は鞘に呪をかける。色は黒を基調としている。
士門君は上空から指示を出している。私は年こそ上だが、十二天将である士門君の指示に背くようなことはしない。もちろん、任務の時は、だが。
私も有馬さん務める陰陽頭の補佐をしているので、まぁ、上の方の立ち位置にいる。
「Aさん!右側の、お願いします!」
「了解」
スッと剣を振り地面を強く蹴る。そのままの勢いでケガレに剣を突き刺した。ケガレは星となり、消えて、見ると他のケガレも姿がなくなっていた。
「お疲れ様です。Aさん、怪我はないですか?」
「お疲れ様、全然大丈夫だよ。士門君こそ大丈夫?」
「はい、俺の小隊にも怪我人はいないので」
やっぱり真面目だなぁ、と思いながら足を進める。
「あ、そうだ。恵治君今日はどうしたの?いないみたいだけどぉ!?」
…痛い。足くじいた。痛い。
「え!?Aさん!?だ、大丈夫ですか!!?」
「うん。全然大丈夫じゃない、ホント痛い。」
「えぇ!?歩けますか?!」
立ち上がると歩けない程ではなかったらしく、引きずりながらではあっても歩くことは出来た。
「あ、歩けるね、これ。じゃあ大丈夫だ。家に帰ろう」
「駄目ですよ」
「ううん、大丈夫。家でちゃんと呪かけるから」
「駄目ですよ」
「あ、もうなーんにも痛くない。寧ろ最初から痛くない」
「それは流石に嘘ですよね!?」
と、その時。
ギャアアアアアアアアァ!!!
「ッ...!」
地面から出てきたケガレは私の腹部にクリーンヒット。痛い。
鎧包剛羅かけてたから大事には至らなかったけど。
あぁ、どうしよ。これは病院行かないとだなぁ。
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「あ〜、これは2,3本折れてるっスねぇ」
「え、嘘だよね?」
「いや、マジっスよ」
「えぇ...」
正直、あれは死んでてもおかしくないと思った。
いきなり出てきたケガレは脅威度BBとかAだったと思う。
いや、ふつうだったら倒せるんだけどね?
「で、2週間は戦闘禁止っス」
「2週間…かぁ……」 「やる事なくなるじゃん…」
そんな私の嘆きに勘久郎が首を傾げる。
「あ、言い忘れてたっス。戦闘禁止中Aは僕の手伝い、って有馬さんからの命令っス」
「あー、そうなんだ......っては!!?」
バッと立ち上がる同時に陰陽頭への一発お見舞いを決意した。
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水麟 - 紅 こべにさん» ありがとうございますっ!凄く嬉しいです!(満面の笑み) (2019年5月3日 16時) (レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
紅 こべに - 面白すぎませんかこういうシリアス大好きです(真顔) (2019年4月27日 6時) (レス) id: 64e65a2b60 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - おりんさん» ありがとうございます!嬉しいの一言です! (2019年4月1日 19時) (レス) id: 0dc0777a12 (このIDを非表示/違反報告)
おりん - 水麟さんの作品は全部好きやなぁ…(キラキラ) (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
おりん - え、何これメチャおもろ (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水麟 | 作成日時:2018年11月14日 16時