あの日の君は。

-４- ページ5

少しだけ廊下を歩いた。

・・・あぁ、どうしよう。また会いたくない人が見えてしまった。いや、合わす顔がない人か。

「憲剛、お疲れ様。」
「おぉ、A。疲れた顔してんじゃねぇか。何かあったか？」
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと寝不足なだけ」

憲剛にだって申し訳ない気持ちはある。ただ、勘久郎と話すよりかは、些か気が楽だった。

「勘久郎、もう行ってただろ。」
「うん。さっき話したよ」
憲剛が少し心配そうな顔をした。

「・・・察しの通り。また、全然だったや。」
「そうか・・・」
悲しそうな顔をした憲剛が歩き始める。
「お前らしくしときゃぁ、あいつは喜ぶと思うぜ」

「そうかなぁ・・・」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

会議は特にいつもどうりに終わった。

ただただ、いつも通り､状況確認や任務確認などの私が思うに『別になくとも大丈夫だろう会議』は終わった。ほんとなくていいと思う。有馬さんに捕まったら死ぬほどめんどいの。めんどいし、だるいの。(幼児退行)

今日も今日とて捕まってしまい、面倒な事になってしまっているのだ。
最悪かよ。

別に有馬さんの事が嫌いとかいうわけではない。
繰り返すが、めんどい。

今は、「Aちゃんはどんな人がタ〜イプ？」という実にどうでもいい会話をしている。中学生かよ。どうせなら、すばるさんと話したい。まぁ、この手の話をするとすばるさんのマシンガントークが始まってしまうのだが。

-5-→←-3-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す