検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:46,981 hit

-29- ページ33

「なんか文句あんのかぁ?んん?」
軽く天馬君を睨み付けると天馬君は全く悪びれずに言ってくる。
「無いよ…無いけどさぁ!」
ここは土御門島のとある蕎麦屋。なんでも、天馬君の好物が蕎麦だそうで。
「まず天馬君。蕎麦頼みすぎ。どんだけ食べるつもりなの、ねぇ」
蕎麦をすすりながらきょとんとした表情を浮かべる天馬君。
「ぬあいがあ?」
「ああ!もう、食べるか喋るかどっちかにして!?何言ってるかわかんないから!」
私が叫ぶと天馬君は箸を止め、蕎麦を飲み込んだ。
「何がだ?いつも通りにしか頼んじゃいねぇよ」
「わぁ、そうなんだぁ。知らなかったぁ」
あまり興味がある事じゃなかったので、裏声を使って逃げる。
だって私がまだ蕎麦に手を付けていないのは天馬君が大量に蕎麦を頼んでいるからでは無いのだ。まぁ、大量の蕎麦に囲まれて食べる気が失せている、というのもないわけではないのだが。
「ったく、仕方ねぇだろうが、院長先生がぶっ倒れたんだからよぉ」
「そうだけどさぁ、勘久郎が誘ってくれたのに申し訳無いと言うか…」
私が答えると、顔をしかめて「んん?」と何かを不思議に思うような返事をした。
「俺はてっきり院長先生とデート出来なくなって拗ねてんのかと「はぁ!?」、思ってたぜぇ?」
私が身を乗りだし、机を叩いたにも関わらずに、天馬君は言葉を続ける。
「まぁ、院長先生もわざと倒れた訳じゃ無さそうだしなぁ。良かったじゃねぇか、振られてなくてよぉ」
「は、はぁ?私、別に勘久郎の事がす、好きとか言って無いし…!?」
「ああ、そうかよ」
「可愛いげの欠片もないねぇ、天馬君は!」
私が皮肉をたっぷり込めてそう言うが、天馬君は「好きに言っとけ」といった様子で、ほんとに可愛いげがない。
士門君なら、きっともっと可愛いのに。天馬君にそれを求めても意味がないのは知っているが。
黙り込んで蕎麦を食べ始めた天馬君を横目に早く病院に戻るために、初めて蕎麦を口に運んだのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

クリスマスイブですね。
今日はぼっちのはずだったけど、友達と遊んだ。勿論女子。

番外編するぞ〜!おー!

happy merry X'mas�→←-28-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:双星の陰陽師 , 水度坂勘久郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水麟 - 紅 こべにさん» ありがとうございますっ!凄く嬉しいです!(満面の笑み) (2019年5月3日 16時) (レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
紅 こべに - 面白すぎませんかこういうシリアス大好きです(真顔) (2019年4月27日 6時) (レス) id: 64e65a2b60 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - おりんさん» ありがとうございます!嬉しいの一言です! (2019年4月1日 19時) (レス) id: 0dc0777a12 (このIDを非表示/違反報告)
おりん - 水麟さんの作品は全部好きやなぁ…(キラキラ) (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
おりん - え、何これメチャおもろ (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水麟 | 作成日時:2018年11月14日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。