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一応、と言われて受けていた検診を終えて廊下を歩く。
目が覚めたあと、直ぐに仕事につこうとした私だったが、勘久郎に止められた。
もし何か悪い術に掛かっていたら大変だから、と検診の話を進められて今に至るのだ。
まぁまぁな時間の掛かるもので、結局仕事だのと言える時間で無くなってしまった。全く、本当に使えない奴だ。いきなり倒れて仕事を増やして定時になる。これ、一日目だよ、おい…
こんなので後二週間持つだろうか。そんな事が頭を過る。
「こんなんじゃ、駄目だ…！」
自分に言い聞かす様に呟き前を向く。
そして、顔を上げた私の目の前にいたのは、
「うわぁあっ！？ね、寧々ちゃん！？」
そう叫んだ私を寧々ちゃんはクスクスと笑う。
「はい、私ですよ。お体の方はどうですか？」
「もう全然大丈夫。心配掛けてごめ…」
言い掛けて言葉を止める。勘久郎に言われた事を思い出したのだ。
「ありがとね、寧々ちゃん」
「いえ、当然の事ですので。それに…」
「それに？」
寧々ちゃんは、にこりと笑ったまま口を手で隠した。
「これ以上話したら勘久郎様に怒られてしまうかも知れませんので」
「え？勘久郎に？」
そう聞いているにも関わらず「失礼致しました」と私の前を去ったのだった。
「な、何の事…？」
全く心当たりの無い事を言われ、放心しそうになる。勘久郎に怒られる、と言うところだけ切り取れば、『勘久郎が悪口を言っていてそれについての嫌味』とも取れるかもしれない。
しかし、だ。勘久郎は私の事をどう思っているかは分からないのでさておき、寧々ちゃんは、そうゆうタイプじゃない。
私が知る限りでは、嫌ならはっきり言うタイプ。そして、家への信頼や気持ちが強い。勘久郎が愚痴っていたとするなら、あんな態度を私に取るはずがないのだ。そうなるとますます何を言いたいのか分からない。
勘久郎に検診が終ったことを伝えに行く間、その事ばかりを考えていた。
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ふたご座りゅーせい群
流れ星見れた〜！嬉しい。
何を願ったかって？
言うまでのものじゃないさ。
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水麟 - 紅 こべにさん» ありがとうございますっ！凄く嬉しいです！(満面の笑み) (2019年5月3日 16時) (
レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
紅 こべに - 面白すぎませんかこういうシリアス大好きです（真顔） (2019年4月27日 6時) (レス) id: 64e65a2b60 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - おりんさん» ありがとうございます！嬉しいの一言です！ (2019年4月1日 19時) (レス) id: 0dc0777a12 (このIDを非表示/違反報告)
おりん - 水麟さんの作品は全部好きやなぁ…（キラキラ） (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
おりん - え、何これメチャおもろ (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水麟 | 作成日時：2018年11月14日 16時
