眠れる森の（黄） ページ42
「昨日、大ちゃんの話
した後から記憶がないん
やけど…。」
黄「なんも覚えてへんの？」
「うん、気付いたら朝で…。私なんか変な事言うたり
した？」
黄「あははっ、言うてへんよ。」
「ほんま？なら良かっ…
黄「俺の事王子様やと思ってたって事くらいかな。」
そう、王子様…。」
ん？王子様？？
黄「嬉しいな。王子様やなんて。」
「えっ？！ちょっと待って！私言うた？！」
黄「おん、かわいかったで。『ディズニー行った時に
王子様やと思ってた。』って。」
バカッ！昨日の私のバカッ！！
今まで誰にも言うた事なかったのに！
「あぁ、もう、恥ずかし！」
黄「何で？かわいいやん。ちなみに俺は何の作品の
王子様なん？」
「えー？なんやろ？ジャスミン繋がりでアラジン？
あっ、でもアラジンは王子様じゃないか。
メンカラの黄色のドレスで美女と野獣？
うーん、でも野獣って感じではないし…。」
黄「じゃぁさ、Aはどのプリンセスが好きなん？」
「私？私はオーロラ姫かな。やって王子様のキスで
目覚めるなんて素敵やない？」
黄「！！」
「あれ？じゅんくん、なんか顔赤ない？風邪
ひいた？」
黄「う、ううん、なんでもないで。」
橙「A、じゅんたくん、おはよう。」
「あっ、あっくん、おはよう。」
橙「何の話してたん？」
「ディズニープリンセスの話やで。」
橙「まぁたディズニー？淳太くん、ほんま好きや
なぁ。」
黄side
ねぇ、あの時キスしたのがおでこじゃなくて…
唇だったら…僕はあなたの王子様になれましたか？
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作者名：サマンサ | 作成日時：2021年1月14日 23時
