【 短 編 】シ ュ ガ ー ｏｒ ソ ル ト

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『勝利くん、勝利くん。』



「はい、はい。何ですか？」



『今日の夜ご飯は何がいいですか 〜 ？』



「ん − …親子丼！」



『りょ − かいです ！』









あの後、2人でルールを決めたんです。






＊ 隠し事はしない ＊


＊ 嘘つかない ＊


＊ 悩む前に相談 ＊


＊ 浮気はしない ＊








当たり前のことだけど、私と勝利くんにとっては大切なこと。





それと、



＊ 学校では、バレないようにする ＊


＊ 学校では名前で呼ばない ＊


＊ 図書管理室だけ気を許す ＊









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今は、2人でスーパーに来ています。

とっても、楽しいんだ。





なんか、夫婦って感じがしてね。









『勝利くん、チョコ買ってもいい？』


「ふふっ。いいよ？」









『ありがとう！』


「じゃあ、僕はグミ買う！』









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隣で、一生懸命グミを選ぶ。





勝利くんは、結構な確率で

可愛いことを天然でする。









そんなとこに、いちいち胸はきゅんって踊る。









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『好きだなぁ……』


「ん？？何が？」









『…なんでも、ないよっ。私もチョコ選ぼ 〜 ！』



「…変なの(笑)」









無邪気な笑顔に、またときめく。








勝利くん、無自覚ほど怖いものはありませんよ。






「ぐれーぷ味？……でも、いちごも捨てがたい…むむっ…」









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帰り道、手を繋いで

2人のお家へ帰ります。









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膨らんでた頬っぺた。

多分、グミを食べてたんだと思う。









指で潰すと、









「ばか…」



って、甘いキス。









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『勝利くん、いちご味にしたの？』


「うん…なんで分かったの？？エスパー？！」









『何でだろうね？』









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勝利くんとのキスは、

甘酸っぱい、いちご味。









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「ん − ……？」









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なんて、絶対

勝利くんには分からないね(笑)







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