【 短 編 】シ ュ ガ ー ｏｒ ソ ル ト

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「なかなか刺激的な映画だったね。」


『う、ん…/ / / 』









頬っぺたに手を添えて、

『熱い』って言ってるA。







「もう、７時だ。」

『ご飯、食べに行く？』







「…ううん。Aの手料理が食べたい。」


『…うん っ』









『何が食べたいですかぁ 〜 ？ 』


「親子丼が食べたいですよ 〜 」


『勝利くん、それ昨日食べた！(笑)』


「バレたか(笑)」


『もう っ 』









車の中で、今日の夜ごはんのメニューを決める。






「じゃあ、カレーが食べたいで 〜 す」

『いいですねぇ 〜 。カレーにしましょ − ！』






「はぁ 〜 い 」


『ふふっ』









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『お肉と、お野菜と、ルーと…』




一つずつ、口に出しながら

カゴの中に入れてく。







大分慣れてきた、家事。





本当にその姿は可愛くて、
《 奥さん 》っていう感じが凄く出てる。






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『デザートのアイス買ってもいい？』

「いいよ。」



『いちご 〜 ♪ 』


「僕、チョコミント ♪ 」









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いちごとか、可愛いよね(笑)









最近のマイブームが、

僕とソファーでアイスを食べることなんだって。






ポイントは、《 僕と 》らしい。


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「よ − し、我が家へ帰りますよ 〜 。」


『まいほーむ！』


「ふっ…マリウスの授業、ちゃんと聞いてあげなよ 〜 。」


『マリちゃんの授業聞いてるもん！』



「じゃあ何でそんな、発音が平仮名なの。」






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『にっぽんじん！』


「うん、日本人ね。」





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どこの外国人だよって、心の中で突っ込みを入れる。


口にすると、不貞腐れちゃうからね(笑)







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『しょ − りくん、大好き。』


「どうしたの、急に。」







運転中、君が急に告白してきたから

少し戸惑う。









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『何でもないよ。』

「…そう？」









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これが、君の初めての嘘だったって

知るのはもう少し未来のこと。

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