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ぐいっと、腕を引っ張られて
先生しか入れない、図書事務室の中へ。
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「Aってば、好き好き言い過ぎ。」
『だって、勝利くん見ると言いたくなっちゃうんだもん。』
「………仕方ないなぁ…」
『勝利くん、お仕事大丈夫なの?』
「昨日、残業で終わらせた。」
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「夜ご飯、楽しみにしてる。」
『…うん ッ !!』
ぎゅーっと抱きしめられる。
あったかいな。
『勝利くん、大好き。』
「…俺は、愛してるけど?」
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甘い、甘いキス。
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勝利くんは、先生だけど
私の婚約者。
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「あっ、Aこれ探してたよね?」
そう言って、勝利くんは私に
一冊のノートを渡した。
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『…わぁ ッ !ありがとう ッ !!』
「Aのためだもん。」
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勝利くんの、くしゃっとした笑顔に
胸が締め付けられた。
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『…好きです。』
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つい、口から溢れた。
勝利くんがいないと、多分私は
生きていけないと思う。
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ぎゅっと、ノートを抱きしめる。
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〔 佐藤 先生 〜 ?〕
「あ、今行きます。」
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《生まれた時間のズレは
愛する対象を変える。》
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ノートに記されてる言葉。
綺麗とは言えない字で書かれてる。
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いつか、届く日が来るのかな。
先生の瞳に、私はちゃんと映ってますか?
1人の女の子として、
ちゃんと、映れていますか?
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先生との年齢の差を、
先生と生徒ということを感じるたびに、
不安は大きくなっていく。
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『好き、です…』
先生の面影に、そっと呟く。
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えりんぎぷーる - 健人君の方、パスワード教えて下さい! (2020年6月13日 19時) (レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫*(プロフ) - 佐島聡磨葉さん» 嬉しいです !白雪、担当様書くん苦手でして…すっごく不安だったんです。でも、優しいコメントをくださって嬉しかったです(人●´ω`●) (2015年11月8日 18時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
佐島聡磨葉(プロフ) - こんなに読者の感情が揺さぶられる短編は、中々ないですよ!とても×∞面白かったです!!キュン死しそうでした!これからも作者さんの作品読ませていただきます! (2015年9月18日 23時) (レス) id: 36540710c9 (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫*(プロフ) - メアリーchan♪さん» わぁ − !覚えてますよ ~ う ッ !!そんな風に言ってくださって、嬉しいです(*´∀`)はい、!ぜひ健人くんの方でも宜しくお願いします! (2015年9月17日 17時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
メアリーchan♪ - 白雪姫さん、お久しぶりです!私のこと覚えていますか?やっぱり白雪姫さんの作品最高です!健人君の方もこれから読みます!読んだらまた感想書きますね! (2015年9月17日 0時) (レス) id: c0cec876b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白雪姫* | 作成日時:2015年9月14日 13時