11. ページ46
『あ、僕は奏。百合ノ奏。宜しくね』
にこやかに微笑む奏さん。
聞くところによると、30だそうだ。
玄樹『30には見えないなあ…』
奏『そうかな？…まあ、子供があんなに大きいなんて驚きだって言われることはあるけど。』
『お子さん、大きいんですか？』
奏『そうだね、君たちよりは少し大きいかな？』
玄樹『奏さんの子供だから、きっと美形なんですね。』
奏『ああ、とっても綺麗になったよ。』
あ、娘さんなんだ。
.
.
奏『ごめんね、実は知っているんだ。玄樹くんのことも、勇太くんのことも…』
『…そ、そうなんですか。』
.
.
奏『これでも、有名なんだよ？僕。』
ふわふわのタオルを渡してくれたあと、
あったかいココアをくれた。
何故か書斎に伏せてある写真たてが見えた。
決して、触れてはいけないものだとすぐ確信した。
.
.
『…もしかして、百合ノカンパニーの…！』
奏『そう。良くわかったね。』
玄樹『だって、苗字が …』
奏『ふふっ。そうだね、百合ノなんて中々ないもんね。』
.
.
優しくて、面白くて、あったかい。
そんな奏さんに惹かれていく自分たちがいた。
.
百合ノカンパニーを纏めるだけあって、
奏さんは心が広い人だった。
人間として、惹かれていったんだ。
.
.
.
.
『あの、』
奏『ん − ？』
『…俺たちなんかでも、働けますか？』
玄樹も、同じ考えだったみたいで
握ってた掌を強く握りしめた。
.
.
.
奏『今日から宜しくね。玄樹、勇太。』
息子みたいに、優しくしてくれて
今まで与えられたことのない愛をくれた。
日に日に心を開いていって、
俺らの本当の親みたいに思うようになった。
.
.
玄樹「そして、貴方に出逢った。」
「…奏さんの娘の、A様に。」
.
.
寂しかったんだよ。
お願いだから、もう一人にしないでよ_。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな(プロフ) - 3のパスワード教えて下さい。 初めて読んだときから、好きです！これからも、頑張って下さい。 (2019年10月1日 7時) (
レス) id: 322145fa2d (このIDを非表示/違反報告)
橋本環奈 - ぜひ！3のパスワードを教えていただけたら嬉しいです！いつも応援してます！とっても面白いです！ (2019年8月7日 1時) (レス) id: 17a4189406 (このIDを非表示/違反報告)
るき - 主人公の言葉ひとつひとつが深く感じます。続きが見たいので、次回作のパスワードを教えて下さい。 (2019年3月5日 20時) (レス) id: 2b9c721596 (このIDを非表示/違反報告)
りんくま - 凄くおもしろいです！読んでいるうちに、どんどん物語に引き込まれていきます。パスワード教えてください。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: b5999825e3 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き0618 - 次回作のパスワード教えてください。すごく感動しました。途中で出てきた主人公の言葉すごい感動しました。 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 71b7752c91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白雪姫* | 作成日時：2015年7月24日 7時
