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勇太 side
玄樹『これから、どうしようか。』
『まずは、衣食住を確保しなきゃだな…。』
閉じ込められていて、久しぶりに出た外は
やっぱり何処か違っていた。
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玄樹『僕の家の系列のホテルに行けば、父さんに連絡が入るだろうし…』
『かといって、玄樹に野宿させるのはな…』
玄樹『取り敢えず、ご飯食べにいこ？』
『ありったけの金を持ってきたから、俺が払うよ。』
玄樹『そんな！僕だって、お財布と通帳持ってきたもん』
不幸中の幸いか、お金には困らなかった俺ら。
でもきっと直ぐに底をつく。
.
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途方に暮れながらも、感覚を信じて
少しずつ前進して行った。
宛てもない道を歩くのは、俺も玄樹も不安なんだ。
玄樹の瞳には大粒の涙が溜まっていて、
今にも溢れそう。
ごめんな。
俺のせいだって、知ってるんだよ。
玄樹の父、つまり俺の元雇い主が
サナに電話してきて、その会話をこっそり聞いた。
.
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父『 サナちゃん、勇太はどうだい？気に入ってくれたかな？』
サナ『ええ。とっても…だからもう、玄樹はいらないわ。』
父『…分かったよ。』
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ずっと、お前の傍に居ればよかった。
ずっと、この手を離さなかったら………
.
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お前は、こんな不安定にならずに
次期社長として生活していたんだろう。
『ごめんな、』
玄樹『謝らないでよ。これは、僕が選んだ道だから。』
そう言い切った玄樹は、前よりもずっと
強くなってた。
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そんなとき、出逢ったんだ。
俺たちの人生を変えてくれた、恩人に。
『…君達、どうしたんだい？……凄く濡れてる、よかったら僕の家へおいで？』
玄樹『あ、あの……』
『嗚呼、急に悪かったね。でも僕は決して悪い奴じゃないってことは分かってほしいな。』
『は、はあ…？』
『まあ、取り敢えずおいで。』
.
握られた手を、強く握り返して
俺は少しの希望を胸に
その人についていった。
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かな(プロフ) - 3のパスワード教えて下さい。 初めて読んだときから、好きです！これからも、頑張って下さい。 (2019年10月1日 7時) (
レス) id: 322145fa2d (このIDを非表示/違反報告)
橋本環奈 - ぜひ！3のパスワードを教えていただけたら嬉しいです！いつも応援してます！とっても面白いです！ (2019年8月7日 1時) (レス) id: 17a4189406 (このIDを非表示/違反報告)
るき - 主人公の言葉ひとつひとつが深く感じます。続きが見たいので、次回作のパスワードを教えて下さい。 (2019年3月5日 20時) (レス) id: 2b9c721596 (このIDを非表示/違反報告)
りんくま - 凄くおもしろいです！読んでいるうちに、どんどん物語に引き込まれていきます。パスワード教えてください。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: b5999825e3 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き0618 - 次回作のパスワード教えてください。すごく感動しました。途中で出てきた主人公の言葉すごい感動しました。 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 71b7752c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪姫* | 作成日時：2015年7月24日 7時
