6. ページ41
勇太 side
玄樹『あのね、サナがね…』
嬉しいそうに、サナの話をする玄樹。
本当に好きなんだなと変に感心する。
明るくて、優しくて、可愛かったサナは
俺らとすぐに打ち解けた。
だけど俺は、間違っても恋はしなかった。
女は、きっと皆んな同じだとサナと出会ってからも思ってたから。
.
.
中学生に上がる頃、俺は見てしまった。
サナ『玄樹くん、私が好きなのは貴方じゃないよ。』
玄樹『知ってる。…2番でも、其れ以下でもいい。お願い、俺と付き合って』
愛に飢えてた玄樹は、拒絶されるのが怖くて
きっと、心を見失ってた。
止めればよかった。
だけど、俺は動けなかった。
サナ『勇太くんの代わりでもいいなら、いいよ』
そう、サナが艶やかに微笑んだから。
.
.
.
中学校卒業くらいの頃
ある日、俺はサナに呼び出された。
あの日のサナを忘れる日なんてなくて、正直怖かった。
『…なに？』
ぶっきらぼうに答える俺に、サナは瞳を輝かせた。
と思ったら、泣き崩れた。
.
.
.
サナ『いきなりごめんね？』
『…んで、なに』
やっぱり、サナは告白してきた。
でも頑なに断る俺を見計らって、何かを見せてきた。
.
.
.
サナ『… これ、』
『は？』
サナが出したのは、ありのままの二人が抱き合う写真。
目を、瞑りたい衝動に駆られた。
誰だって、心友のそんな姿は見たくない筈だ。
.
.
正直言ってこの歳で、
嘘だと思った、嘘だと思いたかった。
サナ『…この写真、世間にでたら困るわよね？』
『…何が目当て？』
あの日見た、妖しい笑みを浮かべて
サナは俺に抱きついた。
サナ『抱いて ？……貴方の、赤ちゃんが欲しいの。』
世界的に有名な
岩橋財閥の時期社長になる玄樹にとって、
あの写真はきっと、足手まといになる。
『…わかった』
これを、玄樹が見てるなんて思いもしなかった。
傷つけたなんて、知らなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズjr」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな(プロフ) - 3のパスワード教えて下さい。 初めて読んだときから、好きです！これからも、頑張って下さい。 (2019年10月1日 7時) (
レス) id: 322145fa2d (このIDを非表示/違反報告)
橋本環奈 - ぜひ！3のパスワードを教えていただけたら嬉しいです！いつも応援してます！とっても面白いです！ (2019年8月7日 1時) (レス) id: 17a4189406 (このIDを非表示/違反報告)
るき - 主人公の言葉ひとつひとつが深く感じます。続きが見たいので、次回作のパスワードを教えて下さい。 (2019年3月5日 20時) (レス) id: 2b9c721596 (このIDを非表示/違反報告)
りんくま - 凄くおもしろいです！読んでいるうちに、どんどん物語に引き込まれていきます。パスワード教えてください。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: b5999825e3 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き0618 - 次回作のパスワード教えてください。すごく感動しました。途中で出てきた主人公の言葉すごい感動しました。 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 71b7752c91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白雪姫* | 作成日時：2015年7月24日 7時
