s t o r y . 21 ページ35
何時ものように、
庭園でぼ −っとしながら岩橋さんの淹れるお茶を飲んでいた。
あの日、結局神宮寺さんに会うことはなくて
私も、岩橋さんにカフェオレを渡すことしか出来なかった。
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玄樹「…A様、お茶美味しくありませんでしたか？」
「え？」
隣で、岩橋さんの顔が段々と曇ってく。
玄樹「…温度、いけなかったですかね……それとも、新しいブロッサムティーは、お口に合いませんでしたか？」
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「…温度も適温ですし、新しいティーも凄く美味しいですよ。」
玄樹「嬉しいです。」
綺麗にお辞儀をして、岩橋さんは微笑んだ。
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もしかすると、一番一緒にいるかもしれない。
…なのに、岩橋さんは謎に包まれてて不思議な雰囲気を醸し出していた。
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そんな岩橋さんにも、何かあったのかと思うと、
なんだか凄く変な気分だ。
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「これは、桜のお茶ですよね__」
玄樹「はい。今は冬なので、少し季節外れなのですが…桜の花弁から作るのでこの季節でしか手に入らなくて……」
「そう…とっても美味しいわ。ありがとう」
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生活感のない、そんな瞳は
この屋敷の籠の鳥な私には到底分からないものがあった。
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「掴めないな…」
玄樹「何がですか？」
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「え、あっ……な、なんでもないです。」
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はらり__
玄樹「A様、落とされました___」
「っ！！……見ないで っ！！」
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玄樹「かしこまりました。」
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踏み込んでこないのは、
彼が一線を引いているから。
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勇太「玄樹…」
それは彼にも当てはまることで__。
e p i s o d e . 6【 壊れるほどに 】→←s t o r y . 20
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かな(プロフ) - 3のパスワード教えて下さい。 初めて読んだときから、好きです！これからも、頑張って下さい。 (2019年10月1日 7時) (
レス) id: 322145fa2d (このIDを非表示/違反報告)
橋本環奈 - ぜひ！3のパスワードを教えていただけたら嬉しいです！いつも応援してます！とっても面白いです！ (2019年8月7日 1時) (レス) id: 17a4189406 (このIDを非表示/違反報告)
るき - 主人公の言葉ひとつひとつが深く感じます。続きが見たいので、次回作のパスワードを教えて下さい。 (2019年3月5日 20時) (レス) id: 2b9c721596 (このIDを非表示/違反報告)
りんくま - 凄くおもしろいです！読んでいるうちに、どんどん物語に引き込まれていきます。パスワード教えてください。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: b5999825e3 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き0618 - 次回作のパスワード教えてください。すごく感動しました。途中で出てきた主人公の言葉すごい感動しました。 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 71b7752c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪姫* | 作成日時：2015年7月24日 7時
