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紫耀 side
それから、何ヶ月後くらいに
父さんが帰ってきた。
淀んだ、汚れた俺は
ただの優等生ロボット。
「おかえり、父さん。」
父「ただいま。華恋と、仲良くしてたか？」
「うん。…深く、仲良くなれたよ。」
父「そうか……紫耀が、心を開いてくれて嬉しいよ。」
小さい頃のように、
頭をくしゃと撫でられる。
髪型崩れるやろ。
触んなや。
.
.
心の声が漏れないように、
本当の俺を見つけられないように、
綺麗な笑顔を、言葉を並べた。
.
.
.
父「急に、アメリカに戻らなくちゃ行けなくなった……すまんな。」
華恋「大丈夫よ。アメリカでも、頑張ってきてね。」
玄関前の会話、盗み聞きの罪悪感も感じない
そんな俺は、きっともう腐ってる。
.
.
.
自分の部屋に戻って、窓から
父さんが車に乗って出るまでを見る。
そうしたら、下に降りて
華恋の手を引っ張る。
.
.
.
華恋「ふふっ。…紫耀、いい子になったね。」
俺の頬を撫でる、綺麗な手に口付ける。
.
.
「なぁ、華恋。俺のこと、愛してる？」
華恋「…私は、貴女のために生きてるの。」
じゃらっとした、鎖を見つめる。
歪んだ愛の形は、きっと行き先を失くすと
壊れてしまう。
.
.
.
華恋「…あれ、ない」
「華恋、俺が買ってきたるよ。」
華恋「ほんと？…ありがとう、紫耀。」
なんだかんだ、華恋も騙せた。
少し、優しさを見せると俺なしじゃダメな奴になった。
主権は全部、全部、
俺が握っとる。
.
.
.
少し先のデパート。
そこへ行くまでに見たのは、
.
『私のこと、めちゃくちゃしてええよ。』
そう言って、乱れる
変わらず、綺麗な母さんだった。
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かな(プロフ) - 3のパスワード教えて下さい。 初めて読んだときから、好きです！これからも、頑張って下さい。 (2019年10月1日 7時) (
レス) id: 322145fa2d (このIDを非表示/違反報告)
橋本環奈 - ぜひ！3のパスワードを教えていただけたら嬉しいです！いつも応援してます！とっても面白いです！ (2019年8月7日 1時) (レス) id: 17a4189406 (このIDを非表示/違反報告)
るき - 主人公の言葉ひとつひとつが深く感じます。続きが見たいので、次回作のパスワードを教えて下さい。 (2019年3月5日 20時) (レス) id: 2b9c721596 (このIDを非表示/違反報告)
りんくま - 凄くおもしろいです！読んでいるうちに、どんどん物語に引き込まれていきます。パスワード教えてください。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: b5999825e3 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き0618 - 次回作のパスワード教えてください。すごく感動しました。途中で出てきた主人公の言葉すごい感動しました。 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 71b7752c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪姫* | 作成日時：2015年7月24日 7時
