続 ロ イ ヤ ル プ リ ン ス の 攻 略 法

ロ イ ヤ ル . ８１ ページ31

「ね − 、玄樹。」


玄樹「ん − ？」









長い廊下。









.









.









.





「って、ほんまに長すぎ！！」


玄樹「あはは。まぁ、長いよね。」


「…はぁ。疲れる」


玄樹「お婆ちゃんみたい(笑)」


「まだぴっちぴちや！…ってか、玄樹と一緒だよっ！」


玄樹「あ − 、そ − だったね 〜 」









絶対反省してない顔で、『ごめん、ごめん』って気の抜ける声。









.





「ちゃんと反省しや。」


玄樹「は 〜 い 。」


「おい(( 」









.









.









.









.






ごめんね、玄樹。

私、あほだから分からないの。









その横顔の理由、

見つけられない、越えられない境界線。









.









.









.







さっき、先輩に何言われたの？


さっき、何をみたの？









.









.









.









.









.






玄樹「A、危ないよ。前見えて？」


「へっ？…あ、ごめん…」


玄樹「ふふっ。やっぱり、お婆ちゃんだわ(笑)」









.









.









.





誰もが羨む、美しさ。

外見だけじゃなくて、内面からのもの。







硝子の靴を拾った王子様と、

玄樹はどんな気持ちで運命に従ったのだろうか。









.









.









.









.






「っ…」









.









.









.









.









ドクン ッ ____.









.









.









.









《 アナタ を 、

愛 する ことくらい 、許して ください __ 》









.









.









.






ガラス細工の繊細な心。

シンデレラは、何時だって我慢して強くなってきた。









どれだけ、貶されたって

姉・母と慕った美しい心。









.









.







「玄樹___」









.









.






《 その心が、曇らぬよう

僕が、全部…全部、拭うから。 》

ロ イ ヤ ル . ８２→←ロ イ ヤ ル . ８０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す