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夜中の、11時半
いつもなら、もうぐっすり寝ている時間。
そーっと、ピアノのある部屋へ近づくと
そこには、人影が。
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「…健人さん」
一歩、また一歩と
ピアノへ近づいていく。
頑張れ……
あなたなら、きっと乗り越えられる。
そんな思いを込めて、
健人さんを見つめた。
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だけど、目の前で止まってしまった。
健人さんの瞳から零れた涙が、
月の淡い光に照らされて、宝石みたいに輝く。
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「け んとっ…さんっ!」
健人「っ………Aっ…さ まっ」
崩れ落ちる健人さんを、
包み込むように抱きしめる。
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「健人さん……」
健人「…っどうしてもっ………だめ なんですっ………足が震えてっ…動けなくてっ………ピ アノがっ…こわ くてっ………」
「健人さん……聞いてください。健人さんのお母様は、直前に担当医の方にこう言ったそうです………『健ちゃんに伝えてっ……私は、空の上でずっと健ちゃんのピアノ聴いてるっ…からっ………ピアノ、辞めないでっ』」
健人「う そっ………」
「ほんとです。健人さん、ずっと勘違いしてたんですよ!……お母様は、きっと今も健人さんのピアノを待ってます」
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健人さんはまた、大粒の涙を零して
だけどすぐ、微笑んで見せて
ピアノへと、進んでいった。
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ピアノのに触れた時の健人さんの目は、
優しくて、穏やかで、愛おしそうだった。
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健人「母さん……聴いててね」
そう呟いて、夜の12時。
健人さんの演奏がスタートした。
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白雪姫*(プロフ) - 茉央さん» ありがとうございます!しょうれん様の小説はどれかの小説が完結・移行次第、皆様にお届けしたいと思います(*´∀`) (2015年7月5日 7時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
茉央(プロフ) - 紫耀 くんの、甘々が見てみたいですっ !!!! いつも 更新楽しみにまってます! 更新ふぁいとーまですっ !! (2015年7月5日 2時) (レス) id: 017046b6bd (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫*(プロフ) - りおさん» おーけぇーですよーうっ(*´∀`)そう言って頂けて嬉しいですっ。更新どちらも頑張りますね〜。 (2015年6月29日 17時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
りお - れんれんの甘い感じお願いします!白雪姫さんの作品いつも面白いです!これからも頑張ってください!! (2015年6月29日 17時) (レス) id: b74ad6a98f (このIDを非表示/違反報告)
さ〜ら??(プロフ) - よろしくお願いします。 (2015年6月28日 10時) (レス) id: 6da6f9b4a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白雪姫* | 作成日時:2015年5月29日 23時