検索窓
今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:196,552 hit

6. ページ39

夜中の、11時半


いつもなら、もうぐっすり寝ている時間。









そーっと、ピアノのある部屋へ近づくと


そこには、人影が。









.









.









.









.








「…健人さん」



一歩、また一歩と

ピアノへ近づいていく。









頑張れ……


あなたなら、きっと乗り越えられる。









そんな思いを込めて、


健人さんを見つめた。









.









.









.









.







だけど、目の前で止まってしまった。








健人さんの瞳から零れた涙が、

月の淡い光に照らされて、宝石みたいに輝く。









.









.









.








「け んとっ…さんっ!」









健人「っ………Aっ…さ まっ」









崩れ落ちる健人さんを、


包み込むように抱きしめる。









.









.









.








「健人さん……」





健人「…っどうしてもっ………だめ なんですっ………足が震えてっ…動けなくてっ………ピ アノがっ…こわ くてっ………」








「健人さん……聞いてください。健人さんのお母様は、直前に担当医の方にこう言ったそうです………『健ちゃんに伝えてっ……私は、空の上でずっと健ちゃんのピアノ聴いてるっ…からっ………ピアノ、辞めないでっ』」









健人「う そっ………」









「ほんとです。健人さん、ずっと勘違いしてたんですよ!……お母様は、きっと今も健人さんのピアノを待ってます」









.









.









.








健人さんはまた、大粒の涙を零して


だけどすぐ、微笑んで見せて









ピアノへと、進んでいった。









.









.









.





ピアノのに触れた時の健人さんの目は、


優しくて、穏やかで、愛おしそうだった。









.









.









.









.








健人「母さん……聴いててね」



そう呟いて、夜の12時。









健人さんの演奏がスタートした。

7.→←5.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (293 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
620人がお気に入り
設定タグ:SexyZone , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白雪姫*(プロフ) - 茉央さん» ありがとうございます!しょうれん様の小説はどれかの小説が完結・移行次第、皆様にお届けしたいと思います(*´∀`) (2015年7月5日 7時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
茉央(プロフ) - 紫耀 くんの、甘々が見てみたいですっ !!!! いつも 更新楽しみにまってます! 更新ふぁいとーまですっ !! (2015年7月5日 2時) (レス) id: 017046b6bd (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫*(プロフ) - りおさん» おーけぇーですよーうっ(*´∀`)そう言って頂けて嬉しいですっ。更新どちらも頑張りますね〜。 (2015年6月29日 17時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
りお - れんれんの甘い感じお願いします!白雪姫さんの作品いつも面白いです!これからも頑張ってください!! (2015年6月29日 17時) (レス) id: b74ad6a98f (このIDを非表示/違反報告)
さ〜ら??(プロフ) - よろしくお願いします。 (2015年6月28日 10時) (レス) id: 6da6f9b4a7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白雪姫* | 作成日時:2015年5月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。