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桃side


赤「目のことは、ちゃんと整ったら話すつもりやったんよ」

桃「そうなん?」

赤「うん。別に急を要するほどでも無いって診断もされとったから」

桃「原因って、やっぱり俺を庇って落ちたから?」

極力優しい声で問いかければ重岡はゆっくりと首を縦に振った。

赤「たまにあるんやって。神経が圧迫されて障害が出ちゃうらしくて。やけど、俺の場合はそれほど重傷でもなかったからたぶん数回の通院で良くなってくると思う」

桃「通院、、」

赤「そんな深刻に考えんで」

重岡は上半身を起こすと小瀧へと向き直った。

その表情は先ほどの泣きそうな顔とは違い、穏やかな笑みを浮べている。


赤「マネージャーとも相談して、日程を決めてからちゃんとみんなには話すつもりだったんよ。ごめんな、不安にさせちゃって」

桃「、、ええよ。しげがみんなに話そうって思ってくれてたことが嬉しいから」

赤「へへ、ありがとう」


重岡はそう言うと離れていた小瀧の手を取った。

まるで宝物を扱うように大切に両手で包み込まれる。



桃「しげ、あんな?」

赤「ん?」

桃「ライブの時、怪我させてごめん。あと、庇ってくれてありがとう」

ずっと言えなかった言葉を、今ならば素直に口にすることができる。

胸の奥で何度も繰り返していた思いを告げれば、重岡は目を細めて心底嬉しそうに笑みを浮べた。


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りく(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして!ありがとうございます^^なるだけ温かい雰囲気にしたかったので、嬉しいです。短編集の方も感想いただいていて、とっても嬉しいです!またぜひ読んでください^^ (2022年2月11日 0時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして!とても読みやすくて一気に読んでしまいました!言葉一つ一つが優しくて読んでいてとても気持ちよかったです。是非他の作品も読んでみたいので、新作楽しみに待ってます! (2022年2月10日 18時) (レス) @page35 id: 44583c8f5b (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして^^想像を膨らませるのが苦手で、ついつい細かく書いてしまったのですが、そんな風に言っていただけて嬉しいです。またちょこちょこ書き進めているものがあるので、良かったらぜひ、読んでください!ありがとうございます! (2022年2月9日 11時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。こちらのお話最後まで楽しみに読ませて頂きました。描写が繊細で展開も気になりつつ最後には温かい気持ちになる素敵なお話でした(*^^*)私も愛される赤さんが大好きなので、また違うお話書かれるようでしたらぜひ読ませて頂きたいです✻ (2022年2月8日 22時) (レス) @page35 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ナツさん» ナツさん!素敵なお話なんて、、嬉しいです、ありがとうございます^^! (2022年2月8日 20時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りく | 作成日時:2022年2月4日 17時

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