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桃side
そっか、、
桃「心配をかけたくない、、?」
ぽつりと呟いた声が思いのほか車内に響く。
小瀧の言葉に藤井は片眉を上げて視線をよこしてきた。
青「どういう意味?」
桃「しげさ、最近調子悪そうやねん。それを言わへんのって俺らに迷惑かけるかもって思ってるのもあると思うんやけど、自分のことを心配させたくないんやないかな」
青「つまり自分のことで俺らを煩わせたくないってことか?あのあほの陥りやすそうな考え方やなあ」
藤井の言葉に小瀧も素直にうなずいた。
重岡らしい思考回路で、重岡らしい馬鹿さだ。
桃「無理されるほうが心配するんやけどなあ」
青「それを正直に言ってやったらええんやない」
告げられて小瀧の脳裏に出会ったばかりの重岡のことが思い浮かんだ。
最初はなんだこの人はと思った。
自分達のセンターに立ってて、ヘラヘラしてると思えば、裏ではめちゃめちゃ考えてて。
自分の魅せ方考えてる姿とか、どうしたらいいですかって桐山たちに相談してる姿とか、そんな背中を見てるうちに気づいたら自分の憧れで、尊敬する人になってた。
この人の隣に立ちたい。
この人と対等になりたい。
好きに、なってもらいたい。
青「のぞむ〜にやけとるで?」
桃「そんな顔してた?」
青「鏡でも見てみたらええんやない」
藤井はそういうとおいていたスマホを手に取ってしまう。
藤井には小瀧が重岡に対して抱いている気持ちがバレているのだろう。
それでも否定もしなければ応援もしない。
それが藤井なりの優しさだとわかっている。
桃「流星、ありがとな」
今のことだけではない。
過去も、未来も込めたありがとうに藤井はちらりと視線だけを向けてきた。
青「ま、俺らシンメやし?」
桃「頼りにしとるで〜相方さんよ」
外はネオン街を抜けて寝静まっている住宅街へと入っていた。
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りく(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、初めまして!ありがとうございます^^なるだけ温かい雰囲気にしたかったので、嬉しいです。短編集の方も感想いただいていて、とっても嬉しいです!またぜひ読んでください^^ (2022年2月11日 0時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして!とても読みやすくて一気に読んでしまいました!言葉一つ一つが優しくて読んでいてとても気持ちよかったです。是非他の作品も読んでみたいので、新作楽しみに待ってます! (2022年2月10日 18時) (レス) @page35 id: 44583c8f5b (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして^^想像を膨らませるのが苦手で、ついつい細かく書いてしまったのですが、そんな風に言っていただけて嬉しいです。またちょこちょこ書き進めているものがあるので、良かったらぜひ、読んでください!ありがとうございます! (2022年2月9日 11時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。こちらのお話最後まで楽しみに読ませて頂きました。描写が繊細で展開も気になりつつ最後には温かい気持ちになる素敵なお話でした(*^^*)私も愛される赤さんが大好きなので、また違うお話書かれるようでしたらぜひ読ませて頂きたいです✻ (2022年2月8日 22時) (レス) @page35 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ナツさん» ナツさん!素敵なお話なんて、、嬉しいです、ありがとうございます^^! (2022年2月8日 20時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りく | 作成日時:2022年2月4日 17時