正反対なはずでした。〔JW赤×JW緑〕 (ページ9)

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９* ページ9

神side

神「重岡くんっ、！」

『ﾁｯ...空気読めや。』

『俺の智洋って...どういうつもりなん、』

重「はぁ？そのまんまの意味やけど、ってかその汚い手離せや。」

『...はぁ...つまんな、』

そう吐き捨てて体育倉庫を去ろうとしたあいつらに

重「おい、待てや。」

聞いたことも無いようなドスの効いた低い声でそう言った重岡くん

『...なんやねん、』

重「お前ら、もう智洋に関わらんといてくれへんか？」

重岡くんの顔が、物凄く怖い。

無表情のまんまやから、余計怖い。

重「分かったか？」

『...』

重「おい、分かったか、っつってるやろ」

あいつらを睨みつけて返事を求める重岡くんを見て、重岡くんは敵に回しちゃいけない人だと呑気に考えてた。

『わぁったわ...ほんっま胸糞悪いわ...』

『俺も萎えたわ。行こか。』

反省していないあいつらに抵抗できなかった自分に物凄く腹が立った

バンッとわざとらしく扉を閉めて出ていった

重「...っ、神山くんっ！！大丈夫、やないよな...」

神「重岡くん...っ、...ぎゅう、」

重「えっ、？」

神「ぎゅうしてっていってんのっ！！」

重「は、はいっ！！」

ぎゅう、と優しく抱きしめてくれる重岡くん

ここ、めちゃめちゃ安心する。

安心すると同時に今まで堪えてた涙が溢れ出した

重「ごめんなさい、一足遅かったです。

ほんまにごめんなさい。神山くん。」

重岡くんは悪ないのに謝ってくる

なんで...？君はどこまでやさしいんやろ、

神「重岡くんは、悪ないやんか...っ！」

重「でも...結果的に神山くんが嫌な思いしてもうた...」

悲しそうな顔をしながら、俺の涙を拭ってくれる重岡くん

神「俺はっ、重岡くんに助けて貰ったやんか...っ！

それだけで凄い嬉しいよ...？」

重「...それなら良かった、」

どこか納得してへんような感じやけど、でも、笑ってくれた。

神「落ち着くまでこれでいさせて...、」

重「おん、もちろん。」