本当に彼氏ですか？【赤】 (ページ9)

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小瀧side

俺は泣いてるAを家に送ってから、すぐ近くの自分の家に帰ろうとした

すると、前の方から誰かが歩いてきた

望｢しげ………｣

俺に気付いたしげは後ろを振り返り進行方向とは逆方向に歩きはじめた

望｢おい、待て！｣

部活のおかげがしげより走るスピードは速くて、すぐに追いついた

俺がしげの腕を掴むと

大毅｢小瀧、何？離せよ｣

と言いながら俺を睨んできた

そんなしげの言葉を無視して俺はしげの胸ぐらを掴んで壁に追いやった

ﾄﾞﾝｯ

しげの背中が壁に当たる

望｢お前、どうゆうつもりや？｣

大毅｢何が……｣

気付かないふりをするしげにもっと腹が立ち、殴りそうになる手を抑える

望｢何がじゃないやろ！どんだけA傷つけたら気が済むん？Aがお前のことどんなに好きか知ってるんか！？お前のせいで泣いてるの知ってるんか！？｣

俺は怒鳴った

大毅｢……｣

それでも、黙ったままのしげに俺は大きなため息をついて胸ぐらを離した

望｢もういい…、お前がそんななら俺がAのこと奪ったる、じゃあな｣

俺はしげを置いて家に帰った