12.N ページ12
〆．
Aちゃんが、家庭科室でしげのために飯作ってると。
………毎日毎日手料理食えて幸せもんやな。
悔しくなった俺は、中学生の頃を思い出していた。
俺とAちゃんは同じ中学出身。
あと淳太とはまちゃんと親方………照史も。
で、その五人で遊ぶことも多かったわけ。
あれは、遊園地に行った時の話。
淳太はずっとAちゃんの手ぇ握ってて、
そんな淳太のシスコンぶりに引いてて。
「望、あれ行こや！」
「俺も行きたい！」
テンション高めのはまちゃんと照史(もうガッツリ呼び捨て)に、俺もギャーギャー騒いでついてってた。
そしてあの事件が起きた。
「最悪や………どうしよう」
淳太の顔が青ざめる。
俺ら男衆四人は、Aちゃんのことを見失ってしまった。
「とりあえず手分けして探そ。見つかったらすぐ連絡！」
冷静を取り繕った照史が、みんなに指示する。声震えてんのバレバレや…。
淳太はかなり動揺してた。
「Aちゃーん！！」
日が沈みかけ、辺りはどんどん薄暗くなっていく。
俺もかなり焦ってて、いつまでも繋がらないケータイにイライラして。
………そして、やっと彼女を見つけた時、
俺は恋に落ちた。
「お父さんとお母さんに会えて良かったね！またね〜」
「おねえちゃんまたね！」
笑顔で小さい子に手を振るAちゃんは、膝を擦りむいていた。
「Aちゃん」
「あ……小瀧くん。ごめんね、勝手にいなくなって」
Aちゃんの目に涙が溜まる。
「…………私も、迷子だった。こんなに怖いんだね。見つけてくれてありがとう」
だってこんなん。
「こ、小瀧くん……？」
抱き締めたくなるに決まってる。
というわけで、俺はしげより何年も早くAちゃんに惚れてたわけ。
そう、あの似非ニコニコ天使よりもな。
「ほんま、なんでやろ」
何万回だって聞く。
「しげのどこがええん？」
〆．
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なで肩笑窪ちゃん(プロフ) - この小説凄い面白いです！しげに対するみんなのツッコミが特に笑 これからも応援してるので頑張ってください！ (2018年8月12日 2時) (
レス) id: c89a82c1eb (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - もし、続編を出して下さるのなら、結婚式の様子とかスピーチを見てみたいです。勝手なリクエストみたいになってすみません。でも、本当にこのシリーズは大好きです！なので、体調に気をつけて更新頑張って下さい！応援してます (2018年8月10日 2時) (レス) id: 8451e55f33 (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんがホンマの神様 - 好きです（（殴 (2018年7月16日 12時) (レス) id: bc36dc82b8 (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - 全シリーズ読んできました！更に続編嬉しいです。これからも楽しみにしています！ (2018年7月16日 0時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年7月16日 0時
