『粉っぽいアイドルやってます』5

◯粉ガールと___ 3 ページ3

◯






真実を知った時、もう何もかもがどうでも良くなった






この人を殺して私も死んでやろうと思った







でも、神様はそう簡単に私を楽にはさせてくれないらしい








父「何してんねん？！！！！！！」







タイミング良く帰ってきた父親は、フルーツナイフを握った私を見て目を見開いていた







ああ、なんや、一応家には帰ってきてるんやこの人






なんてぼーっと考えていたら、






ナイフはいつのまにか父親によって床に投げ捨てられていた






父「な、何を、何が、」






こんなに動揺している父親を見たのは初めてだった






母「教えたのよ、




全部」






父「…は？」






母「私は本当の母親じゃない、本当の母親は私の姉で、





既に死んでるって事を」






「聞くところによると、





今日命日らしいやん」






そう淡々と話す私に恐怖を感じているのか知らないが、顔の白い父。






父「…全部、話したのか」






母「ええ、




姉さんが何で死んだのか、その原因もぜーんぶ」






父「…話さない約束だっただろ」






母「聴いてきたんだから答えるしかないやないの」






父「屁理屈言うなっ！！！！！」






母親、いや、蘭さんに摑みかかる父親をジッと眺めていた






もう何も耳に入らない






何も聞きたくない






頼むから誰か、






嘘だと言って






ねえ、淳太くん、





望、






、




、





、






柊真っっ、、







◯





〜濱田side〜







晴れて今日で29になった俺。






昨日の夜はメンバーがそれぞれおめでとうメールをくれた。






特に望のはめっちゃ長文やった…笑






でも1人だけ、






Aからは何もメッセージが来ていない。







桐山「おっは〜！





あ、濱ちゃん！！！！！お誕生日おめでとう！！！」






濱田「おーおー！！あきとぉ！




え、何これプレゼント？！！」






Aと知り合ってからは毎年誰よりも早くお祝いをしてくれていたから不思議で仕方ない






なんかあったんやろか、と心配になるほど。







小瀧「なあなあ今日A遅ない？





寝坊？」






藤井「昨日LINEしたんやけど今だに帰って来てへんし、また風邪ぶりかえしたんちゃう？」






神山「え"っ、それやばいやん」






中間「…」






濱田「…淳太？どないした？」






中間「え？あ、いや、別に、」







◯

◯粉ガールと___ 4→←◯粉ガールと___ 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す