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「…!!」
バッと後ろを振り返る。
そこには、劇場に居たCランクの2人組。
ガツガツと近づいてくれば、胸ぐらを掴まれる。
「何首に下げてんの…
ってアイオライトのネックレス!?
何でお前がこんなもん持ってんだよ!!」
「さっきはつけてなかったよな…盗んだのか?」
「ち、違います…!!これは…守護神から……」
「守護神?あっははは!!笑わせんなよ!!
Fランクに守護神が契約に来るかよ?」
僕を離すと、2人は腹を抱えてゲラゲラと笑う。
日差しも僕を嗤うかのように、
ジリジリと強くなった。
「それに、今何処に居んだよ?
普通、一緒に行動するんだろ?」
「今は…僕が……勝手に一人でいるだけで…」
「おいおい、都合のいい言い訳すんなよ。
盗み、殺人等の悪さを犯した国民は、
“殺しても構わない“
…って決まりだよな?」
そう言って、中型のナイフを取り出した。
「ほ、本当に違います!!盗んでません!!」
後退ると、道の段差に足が縺れ尻もちをつく。
2人組は、こっちに近づいてくる。
「Fランクの言葉なんか、信用出来るかよ」
…駄目だ、死ぬ。
今は、死ぬのが怖い。
恐怖で目をぎゅっと瞑り、思わず、名前を叫ぶ。
「ヴァル…!!」
「はーあーい」
「……へっ…?」
返事が返ってきた。
目を開けると、民家の屋根からストンと着地し、
ふわっとロングコートが舞う。
見覚えのある後ろ姿が、目の前に居た。
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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2019年1月15日 17時