【BL】僕と契約したSランクの守護神が、性格がドSの疫病神だった件。【オリジナル】 (ページ7)

今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:422,145 hit

#5 ページ7

｢へへー、

ちょっと魔法かけちゃった｣

可愛く言っても可愛さは増してない。

｢かけちゃった、じゃないですよ!!

今すぐ外してください…!!｣

｢良いじゃねぇかよー。

首締まる訳じゃあるまいし｣

｢そ、そんな…｣

｢よし、そうとなれば…そうだな……。

…服買いに行くか。その格好じゃ寒いだろ。

行こーぜ、主(ぬし)｣

僕の手を引き、立ち上がらせる。

守護神さん…本当に背高いな……。

｢え…?!ちょっ、ちょっと待ってください!!

そ、その……｣

｢…何だ?何でも言えよ｣

｢あの…聞きたいことは色々あるんですけど、

と、取り敢えず…貴方の名前は…?｣

そう聞くと、

守護神さんは、眼帯をしてない方の目をぱちくりさせた。

｢名前、聞くのか?守護神に?

だって守護神自体、外じゃ人間から｢お前｣とか｢てめぇ｣とかで呼ばれてたけど｣

｢ぼ、僕にはそんなこと出来ません…!!

だって守護神さんだし…僕よりランク上だし…｣

｢だからランクなんて関係ねぇって…。

…まぁいいや。俺の名前はヴァイラル。

あ、そうだ。敬語もやめろよな｣

｢えぇ、敬語は…｣

｢やめろよ｣

満面の笑みで言われる。

…若干恐怖を感じた。

｢わ、分かっ…た……頑張りま…頑張る｣

｢うむうむ、精進したまえ｣

この人…巫山戯てるのかそうでないのか…。

…よく分からない。

｢あの…ヴァイラルさん…?｣

｢さん付けもやめろよー。

普通に｢お前｣とかで良いんだぞ?｣

｢だ、駄目!!それは…駄目……。

じゃ…じゃあ、ヴァル!!｣

｢ヴァル…?｣

｢最初と最後を取って…｣

｢おおー、成程ー!!

じゃあ主は?主の名前、聞きてぇ｣

｢僕の、名前は……Aです…｣

｢Aかぁ…って、また敬語使ってんしよー。

駄目だろー?｣

そう言ってわしゃわしゃと僕の頭を撫でる。

｢ぇ…ちょっ……は、恥ずかしい…｣

｢くくっ…悲しそうな顔したかと思ったら、

照れた顔して…ほんと飽きねぇ。

まぁ名前聞いたとこで、俺は主(ぬし)って呼ぶけどよ｣