#16 ページ18
────
「美味しかったぁ…。
ヴァル、ありがとう…!!」
「ん?お、おう」
ヴァルは何でお礼を言われてるのか、
よく分かってないようだった。
今、2人並んで、
ホールでエレベーターを待っている。
「ヴァルって、この国の住民じゃないの?」
「まぁな。ちょっと遠いとこから来た」
エレベーターが到着し、
鉄のドアがゆっくり開く。
「えーっと……。
主、46階、押して」
「わ、分かった…!!」
46と書かれたボタンを押すと、
そこが淡く光って、ドアが閉まる。
「ふわぁ……あー…ねみぃ…。
今日はさっさと風呂入って寝よ…」
欠伸をするヴァルに、僕は問う。
「ねぇヴァル」
「んぁー?何だー?」
「ヴァルはこの国の人じゃないって言ったよね。
何でこの国に来たの?」
「契約者探しの旅してて、そんで、今に至る」
「そう…なんだ。
契約して、って言ってくる人、居なかったの?」
「居た、沢山。
でも、皆、俺のランクと権力目当てでさ。
何より、つまんねぇ奴ばっかりだった」
そう言い終わるの同時に、
「ピンポン」と、到着した合図が鳴る。
エレベーターホールに出ると、
近くに窓があり、外を見てみる。
「た……高い…。
……こんなに綺麗な夜景だったんだ、この街」
「人間は醜い奴だらけだけどよ。
…主を除いて、な」
隣に、ヴァルがやって来る。
「僕は…醜くないの…?」
「ねぇよ。
優しいし…何より、おもしれぇからよ」
「主と契約して良かったぜ」と、僕の頭を撫でる。
「…ありがと……」
585人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
2次元へ行った時の貴方の容姿は…
【BL】「し」かしながら、僕と契約したSランクの守護神が、性格がドSの疫病神だった...
「男主」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2019年1月15日 17時