#14 ページ16
────
テラス席に腰掛け、空を見ると。
「あ、星…!!綺麗だなー……」
「主、星好きなのか?」
「好きと言うか…夜は1人になれたから、
星に話し相手になってもらってて…」
「成程ねぇ…。
いただきまーす」
「い…いただきます……!!」
パチッと手を合わせて言う。
そして、パンを1口分ちぎって食べる。
「……お、美味しい…。
こんな美味しいパン、初めて食べた…!!」
「そうか。そりゃ良かった」
ヴァルは僕の反応が面白かったのか、
笑いながら僕を見る。
「ヴァルの目…綺麗な赤色だよね」
「そーか?」
そう言って、ウィンナーを頬張る。
「ねぇ、色々聞いてもいい…?」
「…主は優しいのな。
一々聞かなくても、ちゃんと答えるって」
「そ、そっか…ありがと……。
あの…何で眼帯してるの?」
「……何となく、かな。
かっこいいなーって思ってよ」
「じゃあ、ヴァルの左目って何色なの?」
ワクワクとした目でヴァルを見ると、
ヴァルは、ニヤリと笑った。
「秘密」
「え…何で……?
あ、もしかして…聞いちゃ悪かった、かな…?」
「…ちげーよ。そんなしょんぼりすんな。
何でもかんでも答えるのも、
面白くねーなって思ってよ。
多少謎があった方が、かっこいいしな」
相変わらず、ヴァルは笑顔だった。
「じゃ、じゃあ今度…隙を見て眼帯を」
「取ってもいいけど、
その後何されても文句言うなよ?」
ヴァルは黒い笑みを浮かべた。
若干恐ろしく、ビクッと肩が震える。
「そんな怯えんな。別に殺しゃーしねぇよ」
そう笑って、
ごくごくとオレンジジュースを飲む。
585人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
2次元へ行った時の貴方の容姿は…
【BL】「し」かしながら、僕と契約したSランクの守護神が、性格がドSの疫病神だった...
「男主」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2019年1月15日 17時