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#23 ページ25

「ぼ、僕で遊ばないでよっ…!!」


「わりぃわりぃ。主があまりにも面白くてよ…」


腕を離されると、

僕は速攻で布団から出て、ベッドから降りる。


「そんな逃げなくても良いじゃねぇかよー」


そう言いながら、ヴァルは起き上がる。

あれ…やっぱり右側の髪跳ねてる…。

くせっ毛なのかな…?


「まぁ、取り敢えず。

おはよーさん。主」



「お、おはよ……ヴァル…」



「ってことで1つ、主に聞きたいことがある」


ヴァルは人差し指を立てて言った。


「え…?何?」



「主はさ、これからどうしたい?」



「……これ、から…?」


「そう。これから。

考えてみろ。主はもう、自由なんだぞ」


「あ……そっか…」


“ある時”からずっと、妄想を投影してた。


“ある時”までは、Fランクでも、

…まぁ、蔑まされることはあったけど、

生活は、一応出来ていた。


…あの日から……。


殴られても、罵倒されても、

抗わずに、されるがままの扱いになった。


でも、今は……。


「…ヴァル」


「ん?」



「僕、色々な場所(ところ)に行って、色々な景色(もの)を見たい」



「要するに、“旅”か?」


「…うん。僕、“旅”がしたい」


「そうか。じゃあ決まりだな。

これから、色んな国に行こう」


「え…ヴァルも一緒に来るの?」


「ったりめーだろ。

俺はお前の守護神なんだぞ?

それに、ひ弱人間1人で旅なんか出来んのか?」


「ひ、ひ弱って…!!」


僕が言い返そうとすると、

ヴァルは急に、神妙な面持ちになる。


「まぁ、どうしても1人で行きたいって言うなら、

無理には行かねーよ…」


「え…!?そんなことないよ…!!

い、一緒に来て…くれる…?」


縋る思いで見ると、

ヴァルは、盛大に笑いだした。


「あっはは!!冗談だって、泣きそうな顔すんな。

主は純粋だなぁ…何にでもすぐ騙されちまう…。

ま、来んなって言われても、

俺はついて行くつもりだぜ?」

────
────

茶碗蒸しさんが、イラストを描いてくれました!

全部お気に入りなんですが…。

特にお気に入りの1枚を…。


ちょっとヤバすぎて死にそうです←

他にも描いてくださってますので、是非…!
↓↓
(http://uranai.nosv.org/u.php/novel/fairy@tails1/)

オリフラに引っかかってしまうで@を入れました…!!でも検索に問題は無かったです(驚)
申し訳ないです…!!

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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/  
作成日時:2019年1月15日 17時

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