苦手な食べ物_☆ ページ42
「米津さんは苦手な食べ物ってありますか?」
「僕?いや────…
────……、ないよ」
「そこまで溜めたならあるんですね」
学校の放課後、暇で(暇ではないが)米津さんとまだ教室に残っていた。
彼は極端に嘘をつくのが苦手だ
きっと前髪の奥の瞳は左右にでも動いているんだろうな、きっと
「で、何が嫌いなんです?」
「ま、まずなんで僕の嫌いな食べ物を知ろうと思ったの?」
明らかに動揺している
「弁当の中身を見て思ったんです。この人苦手な食べ物あるのかなと」
「僕に興味を持ってくれたことは嬉しいけど、聞くところが違ったね」
「そんなこと言って話そらす気でしょう。無駄ですよ、絶対吐かせます」
「断る」
一瞬、米津さんの何かが変わった
「嫌いな食べ物は」
「…………。」
「嫌いな食べ物は」
「…………。」
俺は事情聴取でもしてるのか。
米津さんが犯人で、俺が警察官。
バカバカしいにも程がある。(自分の思考に)
でも俺には彼の弱点が分かっていた。それを実行するしかないな
「…もう、話しかけないんで話しかけないでくださいね、米津さん」
「えっ、ちょっ、」
「では」
席を立ってドアの方に向かって歩き始めたが
「ご、ごめんって!教えるから!ね!」
必死さが伝わってくる…どこまでひとりが嫌なんだ
「もう一度聞きますよ、嫌いな食べ物は」
「…トマトとブロッコリー」
「今日俺の家に来て夜ご飯食べますか?」
「いいの!?」
「トマトとブロッコリーのサラダだけを出します」
「僕を殺す気だよね!?」
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朔(プロフ) - 美怜さん» 大丈夫っす…何とか持ちこたえてます(吐血)お出かけ…良いっすねぇ(´▽`) (2018年6月2日 16時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - え!?あっ!?しょ、昇天!?私のためにも読者のためにも昇天してらならん!!(?)書いててとても楽しいです^^* (2018年6月2日 14時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 美怜さん» あ、大丈夫でしたか?良かったです(´▽`) (2018年6月2日 8時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 美怜さん» あれ…メッセージ送れてませんでしたか(T_T)了解です、ボード行きますね〜(´▽`) (2018年6月2日 8時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - ごめんなさい!合作が決まって近いうちに書きたいんですけどパスワード教えて貰ってもいいですか?コメントよりかはボードで…。 (2018年6月1日 22時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α・美怜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2018年5月31日 20時