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魔法使い_○ ページ40

「えぇ…っと……この呪文は…」

分厚い魔導書を読みながら白い手袋をはめる。



どうもこんにちは。

見習い魔法使いのAです。



「にゃー」


そして足下で鳴いてる猫は俺の助手…と言うか
相棒の米津さん。通称、米猫。


普段は猫の姿。人間の姿には滅多にならない。
どういう時に人間になるのか。



俺には全く分からない。




「みー」と高い声で鳴きながら、
ひょいと魔導書の近くへと寄ってくる。

……これは大抵、「構え」と言っている。




「……今解読中なんです。邪魔しないでください」




いつもの様に米猫を両手で抱え床へと下ろす。

やれやれ…
そんな暇なら人間になって手伝いでもしてくれ。

…手伝いしようとしたら俺、
「1人でする」って言うかも。



「…っと……どこまで読んだっけ…」



「ここだよ」



「あぁ、そこですそこです。………え?」



「やぁA。この姿じゃ久しぶり、だね?」



「よ…米津さん……!?」



人間の姿になった米津さんが目の前に居た。

……猫耳と尻尾は健在なのか


「にしてもA。最近全然構ってくれない」


「…もうすぐ昇格試験があるんです」


「でも、前の小テストも満点だったんでしょ?


少しぐらい勉強休んでさ、ほら……構って?」



バッと両手を広げ、「飛び込んでこい」と言う様な目で見つめてくる。


「無理です。勉強優先です」


バッサリ切り捨て、魔導書へと視線を戻す。



……も。もうそこに魔導書は無かった。



「…え……?」



「こんな難しい本読んでたら頭壊れちゃうよ〜」


魔導書のページをテキトーを捲る米津さん。



「あの…返してくださ──」


背が高いのを良いことに、
俺が台に乗らないと届かないような棚の上に
魔導書を置く。




「随分待たされて…もう待ちくたびれた。


今日は強引にでも、遊んでもらうから」




米津さんはスっと目を細め、口角を上げる。

そして俺は思い知ることになる。

人間の姿の米津さんは危険。ということに。



……魔導書読んだら頭壊れるとか言ったくせに…


俺の頭ぶっ壊したのは…貴方でしょう。

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設定タグ:米津玄師 , 短編 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 美怜さん» 大丈夫っす…何とか持ちこたえてます(吐血)お出かけ…良いっすねぇ(´▽`) (2018年6月2日 16時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - え!?あっ!?しょ、昇天!?私のためにも読者のためにも昇天してらならん!!(?)書いててとても楽しいです^^* (2018年6月2日 14時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 美怜さん» あ、大丈夫でしたか?良かったです(´▽`) (2018年6月2日 8時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 美怜さん» あれ…メッセージ送れてませんでしたか(T_T)了解です、ボード行きますね〜(´▽`) (2018年6月2日 8時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - ごめんなさい!合作が決まって近いうちに書きたいんですけどパスワード教えて貰ってもいいですか?コメントよりかはボードで…。 (2018年6月1日 22時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔月α・美怜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/  
作成日時:2018年5月31日 20時

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