ハロウィーン((季節))_○ ページ23
「…トリックオアトリート」
「………はい?」
「だから…トリックオアトリート、ですってば」
米津さんの家の玄関で、手を出し、訴える俺。
「俺がこんなことしたら悪いですか」
「いや、そういうわけじゃないよ!?そのミイラの仮装も可愛らしいし…」
「仮装してこいって言ったの貴方でしょう」
「そうなんだけどね!?本当にしてくれるとは……」
俺は今、この高身長な「ヴァンパイア」から菓子を貰おうとしている。
ハロウィンで仮装なんて。生まれて初めてだ。
……仮装、大分躊躇ったけど。
黒テンションで頑張った。
「よーし、仮装だ〜!!」……なんて言って。
俗に言う、「低クオリティ」だ。
「A、包帯足元から長くて垂れてるよ。1回解いて、結び………いや、巻き直そ?」
「……そうですね」
───
家の中に入れてもらった。
「…とは言ったものの。巻き直すの大変だね」
「……あ、菓子、ください」
「持ってなーい」
「えへへっ…」と笑う米津さん。
貴方、ハロウィンの大事なものですよ。
斯く言う俺も、
貰ったやつを渡そうと持ってきてな「A」…?
「トリックオアトリート」
「……………?」
ふと米津さんの方を見ると。
長くて綺麗な指を口元にあてていた。
女性ファンが見たら萌え死ぬんだろうな。
……あれ、何でファンの言葉が…?
「お菓子、持ってないの?」
「…!!!!」
…きた、きましたよ。降臨なさった。
ハチさんが。
「あ…貴方だって、持ってないんでしょう?」
「俺は良いよ?Aに悪戯されても」
…駄目だ。もう何も効き目の無いやつだ。
「A〜、お菓子はー?」
「……無いですよ…」
「………この包帯、結構丈夫だね」
「…?それがどうか───!?」
物凄い速さで、手首を縛られた。
「ちょ…何──」
「何って…悪戯?」
そのままベッドの装飾にも結ばれ、手が頭の上にまわり、上半身が動かなくなる。
「……!!」
そのことばかりに気を取られ、あっさり足も確保されてしまった。
「…俺は、ヴァンパイア、だからさ」
そう言いながら俺に馬乗りになり、
首元へ顔を埋める。
「Aの血、吸わせて」
チクリと首に痛みが走る。
覚えているのは、
ニヤけながら舌なめずりをした米津さんの姿。
そこから先は…そっとしといてください。
───
美怜さん…充分凄いです。
お話が読めることが…d('∀'(殴
お互い、更新頑張りましょ〜。
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朔(プロフ) - 美怜さん» 大丈夫っす…何とか持ちこたえてます(吐血)お出かけ…良いっすねぇ(´▽`) (2018年6月2日 16時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - え!?あっ!?しょ、昇天!?私のためにも読者のためにも昇天してらならん!!(?)書いててとても楽しいです^^* (2018年6月2日 14時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 美怜さん» あ、大丈夫でしたか?良かったです(´▽`) (2018年6月2日 8時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 美怜さん» あれ…メッセージ送れてませんでしたか(T_T)了解です、ボード行きますね〜(´▽`) (2018年6月2日 8時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - ごめんなさい!合作が決まって近いうちに書きたいんですけどパスワード教えて貰ってもいいですか?コメントよりかはボードで…。 (2018年6月1日 22時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α・美怜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2018年5月31日 20時