捌【骨喰藤四郎・極】 ページ16
俺には記憶がない。それは、修行に行った今も変わらない。知識として過去を知れど、それは記憶で
はない。俺の記憶は、すべて主とともにある。
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顕現して、しばらく経って、信頼関係を築き、近侍を努めた。その過程の中で、主が
主は、父親に「可愛くない」と言われて育った。中学に入ると、男におもちゃとして扱われ、初恋の相手は浮気を繰り返し、殴られ、蹴られ、それでも守ってくれると信じていた父親からは見捨てられた。学校の男の先生には無視をされ、男性と話すだけで睨まれた。気がついたら、男性が、危害を加える恐怖の対象へと変化していた。そう話す主の声は、怯えと悔しさで震えていた。
19歳の主が背負うには、あまりに重い記憶だったのだろう。話すことで主は少し、スッキリとした表情を見せ、涙を拭っていた。それっきり、過去の話はしなくなった。
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俺は、主の苦しみはわからない。けれど、俺達6振りは「守ってくれる人」として認識してくれることを知っている。だから、彼女の信頼を裏切ってはいけない。その記憶が、きちんと刻み込まれている。
だから、主、主が俺に教えてくれたように、俺も主に教えよう。
刀剣男士には怯えなくてもいい。
でも、どうやって教えればいい？
記憶のない、知識のない俺にはわからない。
なあ主、どうすればいい？
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匿名狐(プロフ) - 夕月 刹那さん» わ！良かった！そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年5月30日 15時) (
レス) id: 19251f6155 (このIDを非表示/違反報告)
夕月 刹那(プロフ) - これ、私の好みドストライクです！次の更新が待ちきれない、、、！ (2018年5月29日 19時) (レス) id: 87fbf3b4b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名狐 | 作成日時：2018年5月23日 22時
