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ダァン!!




「A起きて、学校行くよ」



AM7:00。
無一郎が粉砕しそうな勢いでドアを
開けるところから1日が始まる。



「オフトゥンが離してくれないからごめんね、おやすみ」

「はい強制連行」



ものすごい力で布団を奪い取られ、
わたしを無理矢理起こす。

いつも思うけど力強すぎん?
将棋部だよね??



目を閉じれば、夢の国に飛んでいきそうな
わたしの背を押して
リビングの自席に座らせられる。



「無一郎くん、今日もありがとう。この子、いつも夜遅くまでスマホで、自分で起きられないから……助かるわ」



ぴったりのタイミングで、
お母さんが2人分の朝食を持ってやってくる。



「いえ。僕のほうこそ、毎日朝ごはんお邪魔してすみません」

「あらいいのよ。お礼といったらなんだけどね、遠慮しないでちょうだい?」



2人の会話を他所に、
スマホを開き、もぐもぐとご飯を頬張る。

昨日寝落ちして、気になってた動画が
最後まで見れなかったんだよね。
ご飯食べながら見ようっと。


YouTubeのアプリを開くと、
隣でふかーいため息が聞こえる。



「……没収」

「え、ちょっと返して!!」

「ご飯食べながらスマホなんて行儀悪いことするからだよ。とりあえず、学校着くまでAのスマホは僕が預かるから」



こうなった無一郎から
スマホを奪い返すなど限りなく不可能だ。

飄々とした顔でご飯を食べる彼を
睨みつつ、卵焼きを口の中に押し込む。


ご飯を食べ終えて、
自室に戻りノロノロと制服に着替え
父の書斎に侵入。



「……何してるの」



パソコンの起動ボタンを押す寸前、
耳元から声が聞こえて手を止める。
ていうか、めっちゃイケボだなおい。

恐る恐る振り返ると、案の定
眼光が蛇のように伊黒化した無一郎。



「やっぱりね、思い直したわけです」

「うん、寝癖直そうね」

「学校で習う数学とか英語とか、今楽しくないし、将来使う機会ないと思うんだよね。だったら、今楽しいネットの方が有意義な時間を過ごせると思うんです!!」

「はい、鏡と櫛とヘアアイロン」



うちの幼なじみは
どうやら日本語が通じないらしい。
(それは僕の台詞だよ。By無一郎)

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楪 日織(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます!! 前作も読んでいただけているなんて…全ての言葉が光栄で嬉しすぎます😭 引き続き頑張りますので、これからも応援していただけると嬉しいです~!🙌🏻 (6月16日 7時) (レス) id: ce3facaf56 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんにちはッッ!いつも見てます!!あなたは神ですか?夢主ちゃんと見てた映画に‥そのッッ「例え猫でも愛してやるよ。」の台詞がッッ無一郎くんの台詞がッッこれは感激してしまってコメントしましたぁこれからもガンバってくだせぇ😭(急な江戸っ子) (6月11日 20時) (レス) @page7 id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楪 日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/  
作成日時:2023年4月9日 19時

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